11月24日に放送された日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)第5話で、視聴者を様々な“考察の沼”にハメていた大きな謎が2つ、解明された。
現代パートでホストの玲央(神木隆之介)は、謎の女性・いづみ(宮本信子)とその家族らと奇妙な同居を始めるが、玲央に自身の会社を継がせると言い出したいづみに、息子の和馬(尾美としのり)らは反発。玲央がいづみの隠し孫ではないかとの疑念を抱き、DNA鑑定をすることに。
玲央はいづみの孫である星也(豆原一成)と千景(片岡凜)とともに荒木鉄平(神木隆之介・二役)について調べ始めるが、そんな中で星也が玲央のDNA結果を持参。その結果、玲央はいづみの生物学的孫ではないことが判明したのだ。落ち込む玲央に星也は「おばあちゃんと血縁関係がないからって、荒木鉄平と無関係とは限らなくない?」と告げるのだった。
鉄平と、かつていづみと恋のライバル関係だった女性の子孫である可能性は残っている―。そんな説明をする星也と千景に、玲央は2人とともに引き続き鉄平について調査を続けるのだった。
一方、1958年の端島では、リナ(池田エライザ)が荒木進平(斎藤工)に、「私呪われてるの。最初の恋人は事故で死んだ、次の恋人は殺された」と、悲しい過去を打ち明ける。
博多の店を仕切っていた興行主でヤクザである人物に、恋人でリナの付き人だった男を殺されたというのだ。すると進平も「俺も呪われとる」と、妻が死んだことを改めて語り、リナは「私たち、もう誰も好きになっちゃいけないね。好きになったら相手は死んじゃう」と、進平と心を通わせるのだった。
その後リナは、博多から追ってきた興行主の手先である男・小鉄(若林時英)に見つかり、拳銃を奪われ殺されかける。すんでのところで進平に救われたリナだったが、小鉄は進平に撃たれ、海に沈んでいった。危機を逃れたリナと進平は熱い口づけを交わすのだった…。
そして現代パートでは、さらに驚きの結果が明らかに。本サイト記事でも指摘していたが、「いづみ」は下の名前ではなく、やはり旧姓だったのだ。
「千景の口から、いづみは祖母の旧姓・出水のことで、下の名前は朝子であることが明かされたのです。つまり、朝子と玲央が血縁関係がないということは、やはり鉄平と朝子は結ばれなかった、ということになるのです。お互いに思いを寄せ合っているのに…」(ドラマウォッチャー)
この切ない結果に視聴者からも悲嘆の声が聞こえる一方、「玲央の父親は進平とリナの子では」という新たな考察も浮かんできたのだ。
「状況から考えて、リナと進平が肉体関係を持ったことは想像できる。第1話の冒頭、1965年に小舟で島を出たリナが抱きかかえていた赤ん坊が、進平の子という可能性が浮かんできたのです。そしてこの時に舟を漕いでいたのが後のいづみ、つまり朝子ではないのかという考察も出ています」(前出・ドラマウォッチャー)
はたして玲央の両親は誰なのか。リナや進平はこの後どうなるのか….今後の展開から目が離せない。
(石見剣)