人を褒めて持ち上げることってありますか? 好きな人や上司には、褒めることで好印象を持ってもらうという人もいるかもしれませんね。そこで今回は、効果的な褒め方について考えてみたいと思います。
■アロンソンとリンダーの心理実験とは?
アメリカの心理学者である、アロンソンとリンダ―が行なった実験があります。それによると、「最初から最後まで褒める」「最初から最後までけなす」「先に褒めて次にけなす」「先にけなして次に褒める」の中で、相手に最もよい印象を与えたのは、「けなしてから褒める」人でした。最初から最後まで褒める人よりも好印象って不思議ですよね。
■褒めたいならけなしてから!?
この実験では“けなす”ことをしていましたが、一般的な会話で相手をけなすことってあまりありませんよね。簡単にいうと、問題点や欠点を伝えてから褒めればよいのです。
例えば、「○○って小心者だよね。でもそこが可愛いんだけど」などです。褒め続けられると相手は「何でこんなに褒めてくるんだろう」「他意があるのかな?」などと疑ってくるかもしれません。だからこそ、けなした後で相手を認めるような発言をすると効果的なのです。
■仕事でも使える褒め方
この方法は、仕事などで部下に対しても使えます。相手を上手く動かすためには、相手が失敗したときにしっかりと悪かった点を伝えつつ、褒め言葉を入れるのがオススメです。
いかがでしたか? こうするだけで“自分のことをよく分かってくれているよい上司”になれますよ。ぜひ試してみてくださいね。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。