12月15日放送の「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)第8話で朝子(杉咲花)が銀座食堂に勤める虎次郎(前原瑞樹)と結婚していたことが判明。長女・鹿乃子(美保純)、長男・和馬(尾美としのり)の名前にも納得の声があがっている。すでに遠い過去のように感じられるが、一酸化炭素中毒で進平(斎藤工)が亡くなったことも知らされた。
次回予告では、ドラマ初回の冒頭で赤ちゃんを抱えたリナ(池田エライザ)を乗せた舟を漕いでいるのが鉄平(神木隆之介)だと判明。ここからは勝手な予想だが、リナを追って端島までやって来たヤクザからリナとその息子・誠を逃がすために、鉄平は朝子と交わした「食堂の前での待ち合わせ」をすっぽかし、長崎へと舟を漕ぎだしたのではないかと思う。
進平が第5話で博多からやって来た小鉄(若林時英)を拳銃で撃ったことを秘密にするため、鉄平は「リナと誠をつれて逃げた」とも言い換えられるだろう。第8話ではまだ、鉄平は進平が小鉄を銃撃したことは知らない。しかし次週最終回で、鉄平はリナからその事実を聞くことだろう。
2018年を舞台にした現代パートでは、鉄平の日記の一部が破られていたり、黒く塗りつぶされていることから、これは誰による仕業なのかと考察する声がネット上にあがっている。私はズバリ、鉄平本人によるものではないかと思う。朝子との約束を次々と破り、朝子を幸せにすることができなかった自分を戒めつつ、朝子への愛情を断ち切るために、朝子への愛情を示す言葉を黒く塗りつぶし、プロポーズの言葉を考えていたページを破り捨てたのではないだろうか。
1964年8月16日「深夜に起きた炭鉱火災」と右ページ最上部に書かれていたページの左ページが破られているということは、炭鉱火災が起きる直前の、鉄平と朝子がラブラブ絶好調だった頃のページが破られていることだ。朝子との幸せな日々を封印する必要があるのは、鉄平自身しかいないと思うのだ。愛情の裏返しと言ってもいいだろう。
ネット上には母親のハル(中島朋子)が、鉄平とリナを結婚させるために、鉄平の日記に細工をしたのではないかと考察する声もあるが、鉄平は自身の日記をたとえ母親とはいえ、他人の手が届くような場所に保管するだろうか。とはいえ、12月22日になればすべてがわかるのだから、おとなしく待っていよう。
(津島修子)