冬は日が暮れるのが早いこともあり、見つかりにくいのを狙って泥棒や強盗が活動しやすい時期といわれています。そのため、今の時期だからこそ、家の防犯力を高めておくことが大切です。そこで今回は、2024年12月4日に行われたパナソニック主催の『防犯力スキルアップ体験会』から、防犯アドバイザーによる犯罪傾向と対策、最新の防犯対策商品を紹介していきましょう。
■防犯のポイントは“威嚇”と“複数の対策”にあり!?
元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課警部補で、現在はパナソニック防犯アドバイザーを務める佐々木成三さんによると、毎年10月から12月の年末年始にかけては犯罪が増加傾向にあるそうです。どうしてなのでしょうか?
「年末年始は現金で買い物をする人が増えることもあって現金が狙われやすいため、警察でも年末年始特別計画で警備する」のだとか。そんな特別警戒される今の時期、家の防犯ではどんなことに気を付ければいいのでしょうか。
「最近の犯罪事例を見ると、とくに地方に住んでいる高齢者や、一人暮らしや二人暮らしの家が狙われています。地方の一軒家などは、防犯カメラや防犯センサー、街灯などがついていない地域も多いので要注意です」
対策のポイントとして、次のことが紹介されました。「防犯対策で一番大切なのは、外からの侵入者をさまざまな工夫で威嚇して防ぐことです。例えば、防犯カメラなどがある家を見たとき、約7割の犯罪者が侵入をあきらめるというデータがあります。また、侵入時に大きな音が鳴ったり、時間がかかったりするとあきらめる可能性が高くなります」
佐々木さんによると、防犯対策は1つではなく複数を連携させることが重要だといいます。例えば、戸建ての2階建ての家で泥棒が1階の窓から侵入した場合、まずは開閉センサーが作動して報知器が鳴り響いて威嚇。次に2階にある報知器の子機が連動して知らせてくれる。そして、強力ライトを持って鍵のかかる部屋に避難して110番する。部屋の鍵を開けられてしまった場合、強力ライトで目をくらますなどの方法があります。これらのように、単発の対策ではなく、各所で連携した対策を取ることが必要なんですね。
また、実はご近所付き合いが一番の防犯対策なんだとか。「近所の人たちと普段から挨拶などをして交流しておきましょう。すると、自宅を留守にしているときの異常に気付いてくれることもあります」とのことです。
■家の“攻める防犯”に役立つ新商品2選
佐々木さんいわく、「都市部か地方かを問わず、日頃から防犯の知識を身につけ、防犯機能付きの機器を活用するなど、“攻める防犯”を行うことが重要」なんだとか。そこで、パナソニックの新商品のうち、家の防犯に役立つ2つのアイテムをチェックしておきましょう。
●モニター付き屋外カメラ VL-CV100K
警察庁のデータによると、近年増えているのが一戸建て住宅の「無締り」「ガラス破り」で、8割以上を占めているとか。これには防犯カメラが一つの対策になります。
この最新機種のカメラは、「動作検知」と「人検知」の2つの検知機能を搭載。動作もしくは人物を検知すると、モニター親機にリアルタイムで音によって通知され、映像を確認できます。また、内蔵マイクで侵入者へ音声で威嚇することも可能です。人検知によって侵入を検知すると映像を自動録画するという機能もあります。人が通るとパッとライトが光るのも威嚇になります。取り付けが簡単なので、購入してすぐに使えるのがうれしいポイントです。
●「代理応答」機能搭載のテレビドアホン VL-B35AL
宅配業者を装った強盗もいるため、宅配物は非対面で受け取ったほうが安心といえます。このテレビドアホンは、呼び出しの際に来客や宅配業者に応じた応答メッセージで応対する「代理応答」機能が搭載されています。ピンポーンと着信を受けたら、「用件確認」や「置き配」ボタンを推すことで、相手に適切な応答メッセージを流せます。置き配メッセージは自動で流すように設定することもできるため、子どもや高齢者が1人で留守番しているような場合にも、家族構成や性別などを訪問者に知られることなく応対ができます。
いかがでしたか? 泥棒や強盗が増える今の時期こそ“攻める防犯”を一歩進めておくとよいでしょう。ぜひ安心安全に年末年始を迎えてくださいね。