木村拓哉主演ドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系)の第2話が1月22日放送され、平均視聴率が14.7%と初回から0.5%微増した。
しかし、初回放送でも指摘されていたように、医療を扱ったドラマとしては、またしても“?”マークが消えない。
そのシーンとは、小児外科を専門とする竹内結子演じる壇上深冬が手術を行っていたからだ。前回の放送で深冬は、治療をしなければ余命6カ月という、深刻な状態の脳腫瘍と診断されていた。ドラマ中でも、何度も強い頭痛に襲われるシーンがあったため、視聴者からは「脳腫瘍があるのにオペに入るなんて怖い」などの意見が寄せられた。
「脳に爆弾を抱えている深冬が執刀医というのは怖すぎます。副院長も木村演じる沖田医師も、脳腫瘍の事実を知っていながら深冬に手術をやらせるなんてありえません。ドラマ上であっても、サブにつけて沖田医師に助けを求めるなどやりようはあったはずです。また、松山ケンイチ演じる井川医師が、診断ミスで患者に後遺症を負わせるというシーンについても、あまりに雑すぎる印象です。ドラマは大病院の設定ですが、あんなお粗末な術前カンファレンスでは、ハッキリ言って自分なら入院したくないですよ。このドラマには名だたる病院のスタッフが監修に携わっていますが、現場は彼らの意見を本当に参考にしているのでしょうか‥‥」(医療ライター)
リアルさを追求するために現役医師に監修を依頼していることでも知られる今作。ご都合主義がはびこるドラマとはいえ、“命”がテーマとなっているからこそ、医療監修には厳しい目を持ってもらいたいものだ。