独自のプラットフォームで新たな活動をスタートさせることを明言したダウンタウンの松本人志。
週刊文春の記事をめぐる裁判を取り下げた松本は、昨年末に応じたインタビュー取材の中で「ダウンタウンチャンネル(仮)」の構想があることを告白。「ダウンタウンを見るならここ、という独自の基地局を作る。月にいくらか払っていただいて、プラットフォームも独自に作って、見たい人に見てもらいたいものを直接届ける」「すでに実際に会議もしていますし、来春あたりにスタートしたい。週に何本か見てもらえる番組も作りたいと思っています」などと具体的な展望を口にしていたものだ。
1月5日放送のTBS系「サンデージャポン」では、YouTubeで累計543万人のチャンネル登録者を抱え、5000人規模のオンラインサロンも運営しているオリエンタルラジオの中田敦彦が生出演。松本が明かした「ダウンタウンチャンネル」について、注目度とブランド力が圧倒的だとし、自身が運営するコミュニティとは「比べものにはならないと思いますよ」と、とんでもない数のファンが集まると予想した。
また、個人での活動ではなく吉本興業がバックアップするため、その規模に関しても「やはり1本目がすごく注目されると思いますから、かなりの予算と時間をかけて作るのかなと。(松本本人が)リリースしている以上、もう2本目、3本目まで作っているのではないかなとも思います」と推察している。
「月額課金のチャンネルということで、スポンサーは松本の活動を支援する熱心なファン。地上波のテレビはコンプライアンスの徹底が進み、番組作りにも多くの制約がありますが、『ダウンタウンチャンネル(仮)』なら単独ライブと同様、“お金を払っているファンが満足すればOK”なわけで、松本のようなクリエイターにはうってつけのビジネスモデルになるはずです。吉本興業としても、テレビ局に依存しない自社プラットフォームが軌道に乗れば、他の所属芸人にも応用することができ、収益の拡大につながる可能性が高い。なんといっても松本のXには芸能界でも群を抜く970万人ものフォロワーがいますからね。仮にその100分の1が会員になれば、月額が中田が運営するオンラインサロンと同じ980円でも、月の売り上げは単純計算で9500万円を超えます」(テレビ誌ライター)
松本は先のインタビューの中で、新たなプラットフォームを構築する目的の一つとして、「可能性を見出すという点。これはね、本当の話、僕はテレビに頑張ってもらいたいと思っているんです。今は言葉狩りじゃないけど、いろいろな幅が狭まっているのも事実です」と語り、より自由な発信が許される場を望んでいる。
キャリア最大の危機となった2024年だが、そこから生まれた「ダウンタウンチャンネル(仮)」のプロジェクトは、松本にとって絶好の機会になるかもしれない。
(木村慎吾)