1月12日にスタートしたバカリズムが脚本を担当している市川実日子主演ドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系)。山梨県にあるのどかな町・富士浅田市のビジネスホテル「レイクホテル浅ノ湖」でフロント業務をする主人公の遠藤清美(市川)は、中学2年生の娘・若葉(住田萌乃)を育てるシングルマザーだ。
そんな清美と同じビジネスホテルで清掃係をしている中本こずえ(野呂佳代)はある日、ホテルの備品であるテレビを盗み、それが清美にバレてしまう。「支配人の奥田(田中直樹)にはテレビを盗もうとしたことを報告しないでほしい」「シングルマザーだから仕事を失うと困る」と中本からお願いされる清美だが、中田には「わかりました」と言ったものの、即座に「テレビ窃盗未遂」を奥田に報告。実は中田はシングルマザーではなく、独身生活を満喫しているインスタグラムを開設しており、清美は中田のインスタを楽しみにしていたフォロワーの1人だったのだ。
中田は即クビとなったため、「野呂ちゃんの出演はまた初回のみで退場か?」とネット上には動揺する声が少なくない。野呂は、昨年放送されたNHK大河ドラマ「光る君へ」でも、初回と第2話のみに登場した「ぬい」というセリフのない役を演じ、視聴者の心をつかんだため「また初回のみで退場か?」と言われているのだ。
今作「ホットスポット」でも、呼吸をするようにスラスラと嘘をつく「中田さん」を演じたことで視聴者の心をつかんでいるようだから、これはもう「野呂=連ドラ初回盛りあげ職人」と呼んでもいいかもしれない。しかしできれば「中田さん」の今後を知りたいので、せめて更新されたインスタだけでも作中で見せてほしい。
(津島修子)