不適切写真を女性スタッフに送信するといったハラスメント行為が発覚した元TBSアナでタレント・生島ヒロシについて、同局の後輩・安住紳一郎アナが1月28日放送の同局の情報番組「THE TIME,」で複雑な想いを述べている。
各放送局がハラスメントにまつわる社内調査を進める中、TBSラジオは27日に「TBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反があったことを確認した」とし、生島が27年間担当してきた冠ラジオから降板したことを発表した。
生島側の声明では、コンプライアンス違反の具体的内容は「ひとつは、私が友人から送られた不適切な写真をラジオスタッフに送ってしまい、女性スタッフから大変不愉快とのご指摘を受けました。さらには、朝の90分の生放送中、思わずスタッフに対して当たりがきつくなってしまったことがありました」というもので、「私の言動により辛い思いをされた方には心からお詫びを申し上げます」と謝罪の言葉もあった。
安住アナは、生島について「元TBSのアナウンサーで、私も大変お世話になった先輩です。そして、被害を受けたスタッフも私たちの同僚ということで大変残念な気持ちです」と複雑な心境を吐露。「たとえ大御所でも時代に合わせた行動が求められるというのは当たり前のことだと思います」との見解を示している。
「今回の突然の降板発表を受け、にわかに注目が集まっているのは、生島がメッセージアプリ・LINEの素晴らしさを熱弁した過去のインタビュー記事です」と話すのは、テレビ誌面ライター。その記事とは、2023年10月に「女性セブン」が配信したもので、生島は、インタビュアーからLINEの返信の速さや多種多様なスタンプの使用について「感覚が抜群にお若い!」と絶賛されると、「連絡事項だけじゃなくて、世界中のニュースも大量にシェアしちゃってるから迷惑に感じているかたもいるんじゃないかな?(苦笑)」「でもLINEって本当に素晴らしいコミュニケーションツールだと思いますよ。時候の挨拶から消息確認、プライベートな話まで活用させてもらっています。ぼくが結構LINEを連投するので普通に既読スルーはされてしまっているんですけどね(苦笑)」「年齢を重ねても、こうしたツールを上手に活用していくと老けないですよ。若いかたとも確実にコミュニケーションがとれるのでね」などと力説していた。
「問題発覚後に辞任していますが、生島は100人以上のタレントを抱える芸能プロダクション『生島企画室』の会長でした。今思えば、このインタビューでの発言も、所属タレントや部下への大量のメッセージや情報シェアにより、かなり煙たがられているようにも思えてしまいます。しかも“確実にコミュニケーションが取れる”とのことで、裏を返せば、送られたほうは必ず返信しなければならないような無言の圧を感じていたとも言えるのでは…」(前出・テレビ誌ライター)
不適切画像の送信がどのようにして行われたのかは不明だが、はたして、若々しさを保つためにハマったLINEを良からぬツールとしても活用していたのか。
(木村慎吾)