今、SNS上で「イマジナリー高橋一生」なる現象が爆発的に広がっている。ファンの間で、各自が理想とする“架空の高橋一生”を作り上げ、そのキャラクターをSNS上でシェアするというものだ。これにより、「高橋一生」という名前がトレンド入りするほどの盛り上がりを見せている。そんな「イマジナリー高橋一生」の正体とは-。テレビ誌ライターはこう語る。
「優しくて包容力がある、おしゃれなカフェで静かに本を読んでいる、突然、哲学的なことをつぶやいてキュンとさせる、など、これまでどちらかと言うと、現実の高橋にそんなイメージがあったため、『イマジナリー高橋』もそこを膨らませたキャラクターとして描かれてきました。中には『イマジナリー高橋一生、今日も紅茶を丁寧に淹れてそう』や『イマジナリー高橋一生、朝はフレンチトーストを作ってくれそう』といったツイートもあり、まるで“理想の恋人像”として投影されているかのようでした。でもそれが、ここにきて、『すれ違いざまにぶつかりそうになって、よけた瞬間転びそうになった自分に向かって、ぽつりと“ださっ”と一瞥する』『デート中、ずっと優しくしていたのに、急に“悪い、帰る”』『今日、お天気がいいからどこか行こうよ! と言うと、俺はいいから帰りにトイレットペーパー買ってきてと冷たくされる』といった、塩対応なキャラクターが登場して、ファンの間で話題になっています」
イマジナリー高橋一生の魅力は、その絶妙な“ギャップ”にもあるのだ。
そもそも「イマジナリー○○」とは、実在の人物を基にしながらも、ファンが想像で作り上げたキャラクターを指す。俳優・高橋一生はその独特な雰囲気と幅広い演技力で人気を博しているが、最近はファンの間で“理想の高橋一生”が独自の解釈で生まれ、それがSNS上で共有されるようになったことからイマジナリーとしての高橋が大人気となったようだ。いわゆる推し活の一種だが、この「イマジナリー○○」現象、実は高橋一生だけではない。これまでも、菅田将暉や綾野剛、坂口健太郎など、独特な雰囲気を持つ俳優たちが“イマジナリー化”されることがあった。ファンの間で「理想の彼氏像」「理想の同居人」などの妄想が膨らみ、それが拡散されるのだ。
ただ、中でも特に高橋一生は、その知的な佇まいや落ち着いた話し方から「こんな人がいたらいいな」と思わせる魅力を持つ俳優。そこにファンの想像力が加わり、“無限の可能性を持つ高橋一生”が生まれたのだ。他の芸能人にも広がる「イマジナリー〇〇」現象はファンの想像力が生んだ新たな文化の一つと言ってもいいだろう。
ちなみに、現実の高橋一生の性格とはまったく関係ないのがイマジナリー。これからも「イマジナリー○○」の流行がどこまで進化するのか、注目していきたい。