「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」
8月にTwitterでこうつぶやいたのは、鎌倉市立図書館の司書。昨今、夏休み明けに自殺してしまう子どもが多いというニュースを受けてのつぶやきだった。
大人になるとなかなか行かなくなる図書館。しかし実は最近、子どもの居場所としてだけでなく、大人にとっても居心地のいい空間を提供する図書館が増えている。そんな素敵な図書館をいくつか紹介しましょう。
■日比谷図書文化館(東京)
http://hibiyal.jp/hibiya/index.html
館内にある、本・文具のショップとカフェが融合した「ライブラリーショップ&カフェ日比谷」では、コンセントと無線LANを完備。またレストラン「ライブラリーダイニング日比谷 プロント×とんかつまい泉」には、かつ膳やビールなどのメニューが。いずれも図書コーナーの本を持ち込んで読みながら飲食を楽しめる。夜22時まで開館しているので仕事帰りにももってこい。
■武雄市図書館(佐賀)
https://www.epochal.city.takeo.lg.jp/winj/opac/top.do
こちらは「TSUTAYA」が運営する市立図書館で、図書館、書店、カフェが融合した施設となっている。館内のカフェ(スターバックス)やオープンスペースなどでは、英会話レッスンや朝ヨガ教室、雑貨作りのワークショップなど、大人向けのイベントもたびたび開催。
■立川まんがパーク(東京)
立川市にあるマンガ専門の図書館。大人は入場料400円。これで1日マンガが読み放題! 館内は基本的に畳敷きで、座布団なども用意されており、寝転がってマンガを読んでもOK。カフェやテラスもある。
■国際子ども図書館(東京)
上野公園内にある国立の図書館。「子ども」とあるが、大人も入場可。明治ルネサンス様式で立てられた旧帝国図書館の意匠を活かした形で、建築家の安藤忠雄らが改修した建物は、レトロで重厚な雰囲気。異世界にトリップしたような気持ちで、児童文学を楽しんでみては。
■まちとしょテラソ(長野県)
http://machitoshoterrasow.com/
名前は待ち合わせの場という意味の「まちとしょ」と、「世の中を照らしだす場」などの意味を込めた「テラソ」の組み合わせから。ワンフロアの館内は夜になると暖色系の灯りが優しく灯り、居心地抜群。子どもから大人まで参加できるワークショップなども開催されている。
この秋、さまざまな機能を備えたオシャレで落ち着く図書館で、ゆったりと読書を楽しんでみてはいかかですか?