バカリズムの脚本は予測不能だからおもしろい。バカリズムが脚本を書いている2月23日放送のドラマ「ホットスポット」(日本テレビ系)第7話では、主人公の清美(市川実日子)らが勤める、取り立てて優れたところはないけれど味わいのあるビジネスホテル「レイクホテル浅ノ湖」に、3カ月ほど長期滞在している小日向文世演じる村上さんが、実は「未来人」であることが明かされた。
村上さんは、再開発により「レイクホテル浅ノ湖」が無くなるとも明かし、ホテルが無くなってから50年後の未来からやって来たと説明。すなわち清美は職を失う危機にさらされることとなった。
同じホテルに勤める角田晃広演じる高橋が「宇宙人」であることも本人から聞いている清美。村上さん(小日向)からも本人から「未来人」であることをカミングアウトされたということは、清美は「カミングアウトされやすい人」なのかもしれない。
また、この日の放送で「月曜から夜ふかし」(日テレ系)の岸本ディレクター(池松壮亮)は、道路に転倒して軽トラにひかれそうだったところを高速移動した高橋に命を救われることに。高橋の「特殊能力」を「月曜から夜ふかし」のネタにしようとしていた岸本ディレクター(池松)だったが、高橋から「どういうことかわかりますよね?」、これ以上「追加取材」をしようとしたら「不吉なことが起きますよ」などと脅された。
しかもなぜだか、ドライブレコーダーに映っていたはずの高橋が100キロ以上はありそうな体格の酔っ払い男性を軽々と運んでいる映像が消滅していたため、岸本ディレクターは高橋に対する「追加取材」を断念。「高橋の特殊能力で映像が消されてしまった」と岸本ディレクターは誤解しているようだが、その真相は不明だ。
視聴者からはネット上では「そろそろ超能力者が出てきそう」「清美が涼宮ハルヒポジだったら、異世界人とか超能力者も出てくる?」「ドライブレコーダーの映像が消えちゃったのは偶然?それともADの松崎(前田旺志郎)が超能力者だったりする?」「小日向さんの役名は村上博貴、甲斐文化大学を受験して合格したのは上村貴博(萩原譲)。ということは、上村くんの50年後が小日向さんなのかも!」など、さまざま考察もくり広げられている。はたして、バカリズムはどんな展開を準備しているのだろうか。
(津島修子)