始まる前から通称“スタソン”と呼ばれている新音楽番組「Star Song Special」番組が、いよいよ2月27日16時からPrime VideoとDMM TVで隔週木曜に配信される。この番組は、初回MCを務めるのが堂本光一、ゲストには増田貴久が登場。先輩アーティストとジュニアのコラボが目玉となるが、この“ジュニア”とは、旧「ジャニーズジュニア」で、番組の概要を見る限り、かつてのジャニーズ文化をそのまま踏襲した内容になりそうに思える。
まるで平成時代の「ザ・少年倶楽部」(NHK)を令和版にアップデートしたかのようにも見えるが、視聴者はこの“復活”をどう受け止めるのか。業界内外からは早くも賛否の声が上がっている。スポーツ紙のある記者が、冷静にこう分析する。
「しれっと始まる印象ですが、要は“ジャニーズジュニアの番組”ですよね。ジャニー喜多川氏の問題が表面化してから2年足らずで、もう復活ですか?という感は否めません。 一部被害者との間の裁判も続行中ですし、まだ全面的に解決したとは言えません。もちろんセカンドチャンスはあるべきですが、残っている問題を解決させたうえで、という意味では、せめて3年は様子を見るべきではないかと私は思います。 こういう点で、日本のエンタメ業界も性被害問題への対応がまだ甘いと思いますよ。なんだかんだで時間が経てば視聴者は忘れるとタカをくくっているようにさえ見えます」
確かにかつて「お騒がせ」と言われたタレントが、一時の自粛期間を経て復活するのは、日本の芸能界では“お決まりの流れ”だが…。
「世間は『終わったこと』として流してしまうのか、それとも今後も問題提起を続けていくのか。また、番組制作側がどういったメッセージを込めるのかも注目されています。演出やキャスティングに配慮があるのか、それとも従来の自社だけのタレントキャスティング路線を貫くのか。仮に後者なら、世界の厳しい視線を浴びるのは避けられないはずです」(前出・スポーツ紙記者)
はたして「Star Song Special」は、純粋なエンタメとして視聴者に受け入れられるのか。放送後の反応が注目される。