お肌のハリを保つ成分として知られるコラーゲン。皮膚の真皮層の70%はコラーゲンで構成されていますが、体内のコラーゲンは20代から早くも減少し、加齢や食生活、ストレスによって、その質も低下してしまいます。
さらに、夏の紫外線もコラーゲンを破壊する大敵。シワの要因になるばかりか、肌の代謝が低下していると、シミ・ソバカスがぽつぽつ残ったりしますよね。
そのまま乾燥した冬を迎えると肌の老化が一気に進むため、秋のスキンケアは“カラダの内側”からの努力も大切です。
では、失われたコラーゲンは、どうすれば補えるのでしょうか。
日本人女性がふだんの食事から摂っているコラーゲンは約2gが平均ですが、肌への効果を期待するには、1日5g~10gが目安とされています。
もっとも、食品やサプリで摂ったコラーゲンは、肌に直接はたらくわけではなく、一度、カラダの中でアミノ酸に分解されてから再合成されます。それが肌で作られるのか、関節や髪の毛で作られるのか、はっきりわかっているわけではありません。
ただ、真皮層でコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった3大美肌成分を作ってくれる細胞は、実はたった1つ。「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」と呼ばれるものです。
つまりこの細胞を活性化させることが、コラーゲンを肌に作用させる重要ポイント。繊維芽細胞を活性化させるには、次の成分がカギとなります。
1.ビタミンC
言わずと知れた美肌の万能成分。コラーゲンの合成に不可欠で、コラーゲン繊維を正しい形に整えてくれます。
2.トリプトファン
卵や魚、大豆、ナッツなど、良質なたんぱく質に含まれます。体内で作られない必須アミノ酸のひとつで、コラーゲン合成に必要です。
3.パフィア
南米原産のハーブで、体内でのコラーゲン生成を助けます。コラーゲンにパフィアエキスが含まれた美容ドリンクも販売されています。
4.オレウロペイン
オリーブの葉に含まれる美白成分で、オリーブ葉茶から摂ることができます。コラーゲン生成を助け、コラーゲンの質をしなやかにするほか、抗酸化や鎮痛作用など、女性にうれしい作用がいっぱい。
逆に、糖分の摂り過ぎは、体内のコラーゲンを糖化させ、繊維芽細胞のはたらきを弱めてしまうので要注意。コラーゲンでプル肌効果を得るには、体内で生成するためのプラスαを試してみましょう。