バーレーン戦の勝利で北中米W杯への出場権を獲得したサッカー日本代表。この一戦では終始バーレーンの脅威であり続け、1ゴール1アシストと大活躍したMF久保建英は、早くも本大会に向けた強化試合として2チームとの対戦を望んでいるようだ。
3月22日、千葉県内でトレーニング中のサムライブルーに帯同している久保が、記者からの取材に応じ、本大会開幕までの約1年間で“対戦してみたいチーム”について言及した。
「あんまり、パッとは思いつかないですけど、イタリアとかはあんまり最近はやってないので、やれたらやりたいな」と、2013年のFIFAコンフェデレーションズカップ以来、対戦がない強豪国・イタリア代表を挙げた。
さらに「今は（各国リーグの）試合が増えてきて、ヨーロッパはネーションズリーグがあったり、試合に応じてくれないだろうとは思いますけど、難しい中でも打診することは大事」だとし、「より質の高い相手で、今パッと思いついたのは、アフリカのチームとはいつもやってるので、モロッコ代表はW杯でベスト4に入ったりしてて、今考えうる中で1番良い相手というか、僕らが明確にチャレンジャーとして戦える良い相手じゃないかな」と指摘。前回大会でダークホースとしての健闘を見せたモロッコとの強化試合を希望している。
「カタールW杯・ベスト4という偉業はモロッコ代表史上最高の成績であり、“ベスト16の壁”を超えられない日本代表にとっては、1歩2歩先をいく良きライバルとして好ましい対戦相手になりそうです。また、カタール大会では、世界最高峰の右SBアクラフ・ハキミや、攻守の要ソフィアン・アムラバト、そして、創造的なチャンスメイクを武器とするMFハキム・ツィエクといった面々が大活躍を披露しましたが、昨年には、スペインとの二重国籍を持つMFブライム・ディアスがモロッコ代表を選んだことで、大きな戦力の上乗せを達成しています。モロッコ代表が誇る豊富な運動量と高い技術力をまさに体現する選手であり、25歳という脂が乗り切ったタイミングでの合流はモロッコをさらなるステージに導くことになるかもしれません。日本代表は、90分を通して運動量が落ちないアフリカや南米のチームに苦しむ傾向が強いことからも、やはり現在のモロッコ代表は1度対戦しておきたい相手だといえそうですね」（スポーツライター）
しかも、最新のFIFAランキングでは、日本代表が15位に位置するのに対し、モロッコ代表はその一つ上の14位と肉薄。“ベスト16の壁”を超えたい日本にとって、真っ先に打破すべきチームなのかもしれない。
（木村慎吾）
