テレビやTVerを視聴していると、Uber EatsのCMを必ず見ることになるのは私だけではないだろう。中尾明慶と仲里依紗という「リアル夫婦役者」である2人が子どもを持つ夫婦を演じ、思わぬ出来事に巻き込まれ、最後には「Uber Eatsでいーんじゃない?」で締めくくられるCMの数々は、どれも印象的で記憶に残る。
最新作CMでは、レストランのプールサイドを歩く中尾と仲と子どもの3人だったが、花粉症の仲がくしゃみをした瞬間にウエイターとぶつかり、そのウエイターが子どもとぶつかり、子どもが持っていたクマのぬいぐるみがプールに落下しそうになるのを中尾が阻止するも、中尾はプールに落下するというストーリーだ。中尾はすっかり「いいお父さんキャラ」が定着しているが、仲と結婚する前は「怖い人」だったようだ。
3月22日に中尾が開設しているYouTubeチャンネルで公開された動画には、「金八先生のあの女子生徒がついに来た!バチバチだったけど妻のおかげで和解できました」という気になるタイトルが付けられ、登場したのは2001年放送の「3年B組金八先生(第6シリーズ)」(TBS系)で同級生役を演じていた本仮屋ユイカ。顔を合わせるのは「10年ぶり」で、「ゆっくり話すのは20年以上ぶり」だったという。ユイカの妹でフリーアナウンサーの本仮屋リイナが、中尾の妻である仲が出演した学園祭の司会をするなどして、両者にはつながりがあるそうだ。
この日の動画にリイナも一瞬だけ登場した。「金八先生」の収録当時の中尾は、小柄でかわいらしいイメージだったが、ユイカは「私を除いた29人の中で、一番怖い人だと思ってた。一番ビビっていた、チュー(中尾のあだ名)に。一番年下で、一番(身体が)小さくて、一番キュートな人が怖いっていうのが…」などと、笑顔で当時を振り返り、中尾を追い詰めていった。
ユイカは学級委員役を演じていたこともあり、番組スタッフから頼まれて、演者の意見を聞いて集めることもあったそう。そんな時に中尾の意見を聞きに行くと「ああ~ん?」などと横柄でイカつい対応をされたことが印象的だったそうだ。しかし「芝居するとまあかわいいワケ。おまけになかなかNG出さないから、芸能界って大変なんだってチューで学んだ」と明るく話すユイカに対し、中尾は頭を抱えて「最悪じゃんね」と苦笑することになった。
14年公開の映画「闇金ウシジマくんpart2」で中尾と久しぶりに共演することになったユイカは、過去の中尾を思い出してマネージャーに相談までしたそうだ。しかし久しぶりに共演してみると、中尾が優しくなっていたそうで「双子のお兄さんと入れ替わりました?って言われても信じるぐらい別人。すっごい優しいと思った」と当時は驚いたと明かした。それを受けて中尾は「結婚して子どもが生まれたからとかかなぁ」と“キャラ変”の理由を自己分析していた。
身体は小さいのに横柄でイカつい態度をしていた頃の中尾を「チュー(中尾は)はネズミの中でも針ネズミだった」と言い、「(とげとげした)針を里依紗さんは抜いてくれた人なんだね」と笑っていたが、この動画にタイトルを付けるなら「本仮屋ユイカの逆襲」以外ないだろう。中尾を凹ませる言葉を笑顔で投げ続けたユイカ。「私は言えてすっごいスッキリしてる」「『コイツ(中尾)に負けたくない!』ってめっちゃ闘志燃やしてた」「あんなに年下で『ヘッ』って言ってきたヤツ、『絶対負けたくない!』って思ってた」など、過去の中尾はかなり怖いが、ユイカの怖さは「have been」で過去も現在も怖い。
(森山いま)