Q:この悩み相談の中で、たびたび出てくる“カウンセラー”について教えてください。そもそも、酒井先生のおっしゃるカウンセラーはどこにいて、どんなことをしてくれるのかがわかりません。また、どんなカウンセラーがいいのか、その見分け方も知りたいです。
A:まず、カウンセラーとは何か?について説明します。カウンセラーとは職業の名称であって、資格ではありません。「臨床心理士」は文部省が認定している公的資格で、「産業カウンセラー」は労働省が認定している公的資格です。
また、民間の講座によって資格取得する場合もあります。
誤解のないようにお伝えしておきますが、資格を持っているから良いカウンセラーとは限りません。豊富な臨床経験があって、評判のカウンセラーの中にも、文部省と労働省が認定した資格を取得していない方はいます。
また、料金体系もカウンセラーによって様々です。自分にカウンセラーが必要だと思ったら、まず、インターネットや住んでいる自治体の情報などで、事前に細かくリサーチすることをお勧めします。
さて、一般的に私が考える良いカウンセラーとは、「よく話を聞いてくれる」、「すぐに結論を出さずにアドバイスをしてくれる」、「自分の考えを押し付けない」この3つです。これらのポイントを抑えて、ご自身に合った方、話しやすい方を探すことが大切だと思います。
また、育児カウンセリングの場合、もしもお子さんに発達障害の可能性があるのではないか?という相談が含まれているのであれば、一般のカウンセラーではなく発達障害の専門家へのご相談をお勧めします。
子供がなんとなく発達障害の兆候を見せている場合、親しいママ友に相談する方がいますが、お勧めできません。なぜならばいくら友達とはいえ、よそのお子さんのことを「そうね、なんだかヘンよね」とは誰も言いませんし、判断もできません。むしろ、「あら、うちの子だってそういうことはあるわよ」などと、無責任な安心感を与えるような発言をすることが多いからです。
ママ友の言葉に一抹の不安を抱きつつも鵜呑みにしてしまい、発達障害の治療が遅れるケースは決して少なくないのです。
単に育児の相談であれば、経験豊富でアドバイスできる人は、意外と身近にいるものです。定期健診の時に医師や看護師、育児のベテランのアドバイスなどから自分に合った方を探してみてください。
(監修・ストレスケア日比谷クリニック 酒井和夫院長/取材・文 李京榮)