寝る時間さえ確保すれば、疲労がスッキリ改善できると思っていませんか? そんなことはありません。寝ているはずなのに疲れが抜けないこともあるでしょう。実はそれ、睡眠以外の部分に原因があるかもしれませんよ。睡眠による疲労回復の力を最大限に高めるため、次のような生活習慣も見直してみてはいかがでしょうか。
■栄養バランスを整える
睡眠時間を十分に確保しても、疲労回復に必要な栄養素が不足していれば効率よく回復させることができません。とくに、肌や筋肉の再生に必要なタンパク質や代謝をサポートするビタミン・ミネラル類の不足を防ぎましょう。日中はエネルギー源になる炭水化物の割合を高めに、夜は就寝2時間前まではタンパク質やビタミン・ミネラル類の割合を高めに、全体のバランスを調整しながら栄養素を取り入れてくださいね。
■趣味や自然に触れる時間を持つ
疲労をスッキリ回復させてリフレッシュするには、心の解放も欠かせません。「毎日が“いっぱいいっぱい”で、楽しいことを考える余裕がない……」という状態では、体調をコントロールしにくくなってしまいます。自然に触れて、感動したり心地よさに浸ったりする時間をぜひ作ってくださいね。趣味に没頭する時間を確保することも重要ですよ。
■デジタルデトックスをする
寝る直前までデジタルな刺激に触れると、脳が覚醒して睡眠の質向上を妨げてしまいがち。就寝前はデジタル刺激をシャットアウトし、ゆったりできる空間でリラックスすることが大切です。寝室の照明をやわらかい光に調整し、ゆっくりストレッチするなどして過ごしましょう。
人は心と体が連動している生き物ですから、ゆったりと体を休めたいときには心もゆったりリラックスしていることが大切です。心を解放し、せわしない情報から少し離れて、体を労る栄養補給で、安心できる睡眠の習慣を整えてくださいね。
(Nao Kiyota)