皆さんは生ハムの産地の違いって食べて分かったりしますか? 実は、一度やってみたかったんですよ“生ハムの食べ比べ”。スペイン人でもイタリア人でもない純日本人が、食べ比べて違いが分かるのでしょうか?
ということで、今回購入したのが『コストコ』の「生ハム3種のアソート」(2,088円)。スペイン産ハモンセラーノ14ヵ月熟成と、スペイン産プロシュートクルード18ヵ月熟成、そしてフランス産ジャンボンセック9ヵ月熟成の生ハム3種です。
「ハモンセラーノはよく聞くけど、プロシュートクルードとジャンボンセックって何?」と思って調べてみると、プロシュートクルードはイタリア語で「プロシュート=スモークしないもの」で、その「プロシュートの中で加熱処理しないもの=プロシュートクルード」とのこと。
ジャンボンセックはフランスの生ハムで、「豚肉を塩漬けした後に塩抜きして乾燥させ、4ヵ月以上熟成させたもの」だそう。ハモンセラーノも含め、生ハムにもいろいろな呼び方や区別があるんですね。もうこの時点で頭パンパンです。そういえば「パンチェッタってなんだっけ?」と余計なことまで頭に浮かびます。あれは生ハムじゃない。混ぜちゃダメ。
そしてこの3種のアソートパック、いざ皿に盛り付けようとすると、とっても薄くて繊細。なので、1枚ずつキレイに剥がすの大変です。手の温度で溶け出すので、箸で繊細~に扱わないとです。最初の方はもぉグッチャグチャ。人前に出せないレベルに。
まさかの困難を超えていざ食べ出してみると……確かに微妙な食感の違いとか塩加減とかの違いはあるけれど、どれが何なのか特定は無理。格付けチェックでもし出されたらアウト。なめらかで柔らかくて旨みが強いのは分かる。パッケージには「穏やかな味わい」とか「しっかりとした味わい」など、それぞれの特徴が書かれているんだけれど、どれもそう感じる。全部美味しいとしか分からない。
そんなわけで、「きっと生ハムを食べ慣れた人ならこの違いを楽しめるんだろうなぁ」と思える3種のアソートでした。売り場には4種のアソートも売っていたので、繊細な違いの分かる食通の方、ぜひ試してみてくださいね。
(ロドリゴいしざわ)