もはや番組の存続問題に発展しても、何ら不思議ではないともっぱらだ。昼のバラエティー「ぽかぽか」(フジテレビ系)。
開始当初から低視聴率に悩まされ、たびたび打ち切りの噂が出ていたが、「オンラインカジノ逮捕」という深刻な問題が直撃することに。番組の総合演出を担当するバラエティ制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者が常習賭博の疑いで6月23日に警視庁に逮捕。翌24日には水曜レギュラーだった山本賢太アナが、単純賭博容疑で東京地検に書類送検されている。
鈴木容疑者は今年3月末から5月にかけて、約1億7000万円を賭けていたと報じられた。収支はマイナスで、消費者金融や親戚、友人、タレントから借金をしていたとも。一方の山本アナには警視庁保安課が、起訴を求める「厳重処分」の意見をつけている。
一説には山本アナは、鈴木容疑者からカジノの手ほどきを受けたというが、それゆえ「ぽかぽか」は「オンラインカジノ仲間の巣窟」のようにヤユされてしまっている。番組はもともと港浩一前社長の肝いりでスタートしたとされるが、
「そのため低視聴率でも、番組は存続できたといわれます」(放送担当記者)
ところがその港氏は中居正広氏の問題で社長の座を追われ、影響力は一気に低下。その上、番組からはオンラインカジノ事件で2人も処分されることになった。
屈辱にまみれ、著しくイメージを低下させた番組をこれ以上、存続させる理由はあるのか。昼の時間帯にあって、MCのハライチらが醸し出す、他局にはないユルい雰囲気。これが一部視聴者に支持されていることは確かだが、
「ここですぐに打ち切りでは、『ぽかぽか』には、いかにも不祥事まみれの番組だったという“負の伝説”が後々まで残るでしょう。しばらく様子を見て、視聴率が上向きにならないなら、それを理由に終了するというのが自然な流れでは。むしろこの不祥事まみれという状況を跳ね返すような攻めた企画を打ち出すなどして、不死鳥のように蘇り、別の意味で伝説の番組となるチャンス ととらえるべきですよ」(芸能記者)
しばらくは打ち切られないとすれば、これからの「ぽかぽか」こそ、見どころが増えていくかもしれない。
(石見剣)