結成15周年を迎えたBOYS AND MENが現在、東名阪ツアー「嵐を呼ぶ!バリバリ町おこし伝説~ヤンキー魂(ソウル)は止まらない~」を展開中。6月25日には、待望の東京公演が北区の「赤羽ReNY alpha」で開催された。
東京でのライブはおよそ1年ぶり。再会を祝うように会場は超満員。あいにくの大雨にもかかわらず、観客が外に溢れんばかりの盛況ぶりで、開演前から熱気は最高潮に達していた。1曲目から全力でぶつけるようなパフォーマンスは、まさに“嵐”。怒涛のセットリストで息つく暇もないまま、観客は笑って泣いて、踊って叫んで、文字通り巻き込まれていった。
そんな中、この日もっとも歓声が上がったのは、ステージ下からの“せり上がり”登場シーン。それも、ただの演出ではない。実はこのリフター(昇降機)、何とスタッフの手作り。ライブハウスという制限の中で工夫を凝らし、「スタッフが夜なべして作ってくれたんです」と本田剛文が明かすと、客席からは驚きと拍手が巻き起こった。かつてナゴヤドームで実現した“せり上がり”の感動さながら、チーム全体の“絆”が光った瞬間だった。
さらに終盤には、まさかのサプライズ発表が。ステージ中央に集まったメンバーたちが、大きな巻物をゆっくりと広げていくと、そこに現れたのは、墨で力強く書かれた新曲タイトル。その筆を執ったのは、書道の特待生でもある吉原雅斗だ。デジタル演出全盛の時代に、あえて“紙と墨”で魅せる―その潔さと熱量に、会場は一瞬静まり返り、すぐに歓声のウズへと変わった。ラストには「まだまだ夢は終わらない!」とヒット曲を連発。力強く締めくくった。
BOYS AND MENの15年は、ひと区切りではなく、新たな章の始まり。ボイメン旋風が、また巻き起こる予感だ。