ハイヒールモモコも「愛」感じた?“吉本の風紀委員長”の「お笑いとは直接関係ない厳格指導」伝説!
お笑いコンビ・ハイヒールのモモコが、MCを務める「モモコのOH!ソレ!み〜よ!」(関西テレビ)で、同じ吉本興業の先輩である「オール阪神・巨人」のオール巨人から「めっちゃ怒られた」過去を振り返った。
9月27日放送回でのことだが、この日のゲストで、芸歴50年目を迎える大ベテランの巨人といえば、モモコも所属する吉本興業では若手から“風紀委員長”として恐れられ、縦社会の礼儀を徹底することで知られるが、モモコは新人時代を回想。「大人になったら(巨人の説教は)ありがたいってわかるけど、当時は怖いだけやからな」「私、めっちゃ怒られたん3回あるねん」と振り返った。
まず、「靴のかかとを踏むな!」というもので、トイレに向かって走っていると、巨人が「やめなさい」と注意。モモコは「先輩やから『すみません』って言うたけど、“だって急いでてんもん…トイレちびりかけて。そしたら、垂れ流しながら走ってもええんか?”とか思いながら」と当時の心の声をぶっちゃけた。
2回目は、普及し始めたばかりの携帯電話を「いち早く持ってしまった」ことに対し、巨人から「漫才師がなんで携帯いるねん!」との一喝。モモコが「流行りモノが好きで…」と釈明していると、見かねた元チャンバラトリオ・ゆうき哲也さんが「これからこの電話が出てくる時代なんじゃ〜」とフォローしてくれたという。
そして、3回目。モモコは「シャネルのカジュアルな服で舞台に出たら、『ちょっとカジュアルすぎひんか?』って。Tシャツっぽいやつやけど、『これ、シャネルなんです』って言ったら、お兄さん(巨人)が『大島紬を着ようが、人が何着てるかわからんかったら一緒やで』って。“なるほど!”って思って、そこからシャネルを買う時はロゴマークがガツンと入ったやつを買うことにしてん。それはお兄さんのおかげです」と巨人からの愛のムチに感謝していた。
「過去には、明石家さんまも同期の巨人にお好み焼きの焼き方を『ちゃんと丸くキレイに焼け!』と注意されたり、大浴場で首の後ろにまだシャンプーの泡が残っている状態で湯船に浸かろうとしたことをキレられたりと、かなり細かい風紀委員長ぶりを発揮されていたようです。今回のモモコの件にしても、お笑いや芸に関する内容というより、普段の生活態度や習慣にまつわる説教ばかりで、若手からすると“お節介”と感じるのも無理はないでしょう。ただ、当時の吉本には巨人のような厳格でキッチリとしたタイプはマレで、巨人からすると“人として当たり前のことができてなさすぎる”という感覚があったのかもしれません。ただ、視聴者からは、巨人に好意的な反応も多く、『芸人として生きていくために必要な心構えや行動を教えてるだけなんだよね』『かかとを踏まないとか、見られ方の意識をすることって大事だと思います。客観視することは難しいものです』などの声がネット上に見られましたね」(テレビ誌ライター)
なお、巨人自身はそれらを「説教」ではなく「アドバイスや金言と思ってください」と語っているが、若手芸人の立場で言われた時に、心からそう解釈できるまでにはやはり相応の年月が必要かも。
(木村慎吾)
