【良いこと悪いこと】森本慎太郎“ターボー”が「見張っていた」間宮祥太朗“キング”と森優作“ちょんまげ”と「KOGUMA HOME」の謎
11月29日に「ベストアーティスト2025」(日本テレビ系)が放送されるため、ドラマ「良いこと悪いこと」第8話が12月6日放送となり、ネット上にはさまざまな考察がうなるほど展開されている。
11月22日放送の第7話では、失踪したちょんまげ(森優作)がどこにいるのか手がかかりを見つけるため、ちょんまげの部屋に無断で入ったターボー(森本慎太郎)が、同じタイミングでちょんまげの部屋を訪れたゆっきー(剛力彩芽)とトヨ(稲葉友)と鉢合わせ、3人は主のいない部屋で顔を合わせることになった。
ゆっきーとトヨはちょんまげが失踪していることを知らず、そのことをターボーから聞いて肩を落とすも、ターボーが「オレのせいなんだよ。オレがもっとちゃんと見張ってれば…」と後悔の念を口にすると、ゆっきーからは「ねぇ、そういうのやめない?ターボーもキングも背負い込みすぎだよ」とたしなめられ、トヨからは「オレたちはそんなに頼りないか?」と言われてしまう。しかし、ここで気になるのがターボーの「見張ってれば」という言葉の違和感だ。
第5話でちょんまげから「ありがとね。働かせてもらって」と、ターボーの会社で働かせてもらうようになったことを感謝されると、「働いてもらうっていうか、守るためだから」とターボーは答えていた。ここでは「守る」という違和感のない言葉を使っていた。
第2話でターボーは、「新規事業の会見のために日本に帰ってきた」と高木塗装いたキング(間宮祥太朗)のもとに、自分が描いた「将来の夢」の絵を取りにやって来た。同窓会のことは「“カンタローからの電話”で聞いた」と言っていたが、第3話では、第1話で起きた火事で重傷を負ったカンタロー(工藤阿須加)がやっと話せるようになり、見舞いに来たキングに「貧ちゃん(水川かたまり)が亡くなってすぐに“ターボーから電話”があって」と話していたから、ターボーかカンタローか、どちらかの発言が「事実と違う」ことになる。
さらにその時の電話でターボーは「キングのこと、心配してた。キングがむちゃしないように見張っとけって。すぐ帰るからよけいなことさせんなって」と言っていたとカンタローは説明している。ここでもターボーは「見張る」という言葉を使っている。
実は違法薬物の元締めはターボーで、貧ちゃんに鎮痛剤の新薬研究などと言って違法薬物づくりを手伝わせていたが、嘘がバレそうになり殺害を決意したのではないだろうか。ニコちゃん(松井玲奈)とその恋人の城之内(大塚ヒロタ)も証拠隠滅のために殺害しようと考えたターボーは、「森のくまさん」の替え歌を使って「同級生連続殺害事件」に見せかけることを思いつき、カンタロー(工藤阿須加)は「森のくまさん」の替え歌に名前が出て来る順番の法則を作るため、当初は経営する店からボヤを出して、怖がらせる程度にしておく予定だったように思う。しかし、貧ちゃんが同窓会の夜に酔ってそのことをカンタローに話し、カンタローがターボーに注意したことで、殺害予定にはなかったカンタローを仕方なく殺害したのではないかと、考察というより想像している。
キングとちょんまげにも、自分の頭上から板ガラスを落とした程度の災難を与えようと「見張って」いたターボーだが、忘れていた「7人目の森くん」とちょんまげが連絡を取り合い、第7話ではターボーの意思とは無関係に命を落としてしまったため、ターボーも現状を理解できていないように思う。
大谷校長(赤間麻里子)は「娘と孫の命の安全と引き換え」に、鷹里小の校庭に埋めたタイムカプセルを掘り起こせ、みんなが描いた「将来の夢」の絵を見せろ、どの子がいじめられていたことは「忘れた」と言うようにとターボーから脅されていたのではないだろうか。第3話で大谷校長が入院中のカンタローの様子を「見張り」に行ったのも、ターボーからの指令のように思う。しかし第5話で大谷校長はターボーの計画を知りすぎたため、殺害されたと考えるのが順当ではないだろうか。
小学生時代の森くんを演じている及川欽之典とキングの娘・花音(宮崎莉里沙)の名前不明の担任を演じる古舘佑太郎がほんのり似ているので、「7人目の森くん」=森智也で間違いないだろう。さらに第7話でターボー、ゆっきー、トヨがプロフィール帳を受け取りに行った元6年1組の女子生徒が「2020 KOGUMA HOME」と書かれたクマのぬいぐるみが置いてある店内から出てきたから、森先生の妻が営む店かもしれない。
(津島修子)
