初黒星の那須川天心、世界戦前に描いていた“風刺スケッチ” 朝倉未来が覚えた異変と不安
「神童」の愛称で知られるプロボクサー・那須川天心に初黒星がついたのは、11月24日に行われたWBC世界バンタム級王座決定戦。戦前は同級1位の天心が有利と予想するボクシングOBもいたが、終わってみれば12ラウンドをフルに戦い、同2位の井上拓真に「0-3」で判定負け。キックボクシングで42戦全勝を誇り、ボクシング転向後も7戦全勝だったが、ついに8戦目で「敗北」の2文字が天心の格闘家人生に刻まれることとなった。
この試合から遡ること12日。総合格闘家で実業家の朝倉未来が、自身のYouTubeチャンネル「朝倉未来 Mikuru Asakura」を更新(11月12日付)。「来週世界チャンピオンになる天心の家に突撃してみた」と題して那須川の家を訪れたのだが…。
朝倉がボクシングの練習後に何をしているか訊いたところ、
「絵描いたりっすね。最近はスケッチブックで普通に描いてるだけっすよ」
天心が取りだしたスケッチブックを見ると、そこには一羽の鳥が描かれていた。
「『あげあし鳥』っていう鳥なんですけど。世の中の風潮を表してるっすね。揚げ足を取る鳥みたいな」
続いてページをめくると、桜のような大きな木の絵が。
「『ダイス木』っていう樹齢300年で、いつもあなたのこと想ってますみたいな」
さらにページをめくり、天心は続ける。
「こっちは『オモイヤリ』ですね。めっちゃ重い槍。これは『インスター島』ですね。インスタとかってめっちゃキラキラしてるけど、中身薄いよねみたいな…」
すると朝倉がボソリと呟いた。
「心配だな。友達だから言うけどだいぶ心配だな。結構追い詰められてる?」
「ぜんぜん」と否定した天心だったが、世界戦の結果を見れば、朝倉の懸念通り、心のどこかで追い詰められていたのかもしれない。
(所ひで/YouTubeライター)
