【こちら予備自衛英雄補?!】と【ちょっとだけエスパー】の類似性と「のん」の今後が気になる
1月26日深夜放送の「プレミアMelodiX!」(テレビ東京系)で自身が作詞作曲した「フィルムの光」を披露した「のん」。エレキギターをかき鳴らしながらロック調の今作を細く澄んだ歌声でパフォーマンスする姿には、現在32歳とは思えない「あどけない少女」のようなムードが感じられた。
「のん」は同番組の1月1日深夜放送の特番にも出演。その時も自身が作詞したロック調な1曲「春よ受けて立つ」をパフォーマンス。「ロックな曲調と澄んだ歌声」が非常に印象的だった。
「のん」と言えば、放送中の加藤浩次が原作・脚本・監督を務める連ドラ「こち予備」こと「こちら予備自衛英雄補?!」(中京テレビ・日本テレビ系)で、いわゆるヒロインポジションの火尾紗衣を演じている。TVerで誰でも視聴できるため、久しぶりに連ドラ出演する「のん」を味わっているのだが、このドラマが前クールに放送された大泉洋主演ドラマ「ちょっとだけエスパー」(テレビ朝日系)に初期設定が驚くほどそっくりで、視聴するたび複雑な気持ちになる。
「ちょっとだけエスパー」はタイトルを見ればわかるように、触れた相手の心の声を聞けたり、念じるとほんのり暖かくなるレンチン系能力を持っていたり、鼻息で大きな風を起こして吹っ飛ばせたり、ちょっとした超能力を持つメインキャストたちが、「人を愛してはならない」というルールのもと、世界を救うSFラブロマンスだった。
対する「こち予備」は、「クセだらけの能力」を持つ「曜日」の漢字を含んだ名前の7名が防衛省に呼び出され、地球を救う予備自衛英雄補=ヒーローになるというコメディーなのだが、1月30日現在、これからどのように展開されるのかがまったくわからない。
主役の流偉月/ナガレ(菊池風磨)は、嘘をつくと少しだけ身体が浮く「空中浮遊」、ヒロインポジの火尾紗衣/サエ(のん)は、痛みや病がある人に手をかざすと近くにいた人にそれらを移すことができる「病痛置換」、水野学/ミズノ(戸次重幸)は、蜘蛛のように下半身から糸を出せる「自在操糸」、元木忠大/チュータ(森永悠希)は、痛みを感じると目の前のものを2センチほど動かせる「観念動力」、金谷幸子/サピピ(小宮山莉渚)の能力はまだ明かされておらず、油谷土門/ユタニ(後藤剛範)は、目の前の誰かと融合して2で割ったような人物に転生できる「融合転生」、藤原曰子/フジワラ(丘みつ子)は、気持ちが高揚するとコントロール不能だけれど50メートルほどの跳躍力を持つ「最大跳躍」といった「能力」をそれぞれが持っていることが、これまでに放送された1話から4話で紹介された。まさか7人の特殊能力が紹介されるだけで終わるとは思わないが、どこに向かっていくのか、まったくわからない連ドラも珍しい。
「のん」の今後もまた、どこに向かっていくのかわからない。
「のん」が地上波プライム帯で放送される連ドラにレギュラー出演することはあるだろうか。歌手として「with MUSIC」(日テレ系)や「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演することはあるだろうか。
おそらく「のん」はそんなことなどまったく気にせず、自分の道をブレずに歩んで行くのだろうが。
(森山いま)
