向かうところ敵なしだった羽生結弦選手が、四大陸選手権で優勝を逃した。SPで失敗して3位に甘んじたものの、フリーでは自身のミスを技術でカバーしての300点超え。優勝を期待したファンも多かっただろう。
「最後のネイサン・チェンの演技の間、羽生選手は宇野昌磨選手と一緒にモニターを凝視していました。しかし、チェン選手の好調さに『あ、これダメなパターンかもしれない』と言い、銀メダルが決定した時には肩を落としていました。それでも、納得の表情にも見えましたので、次の世界選手権(3月27日~4月2日)に期待です。高いレベルで競うことになるのは間違いなく、勝つためには、四回転はもちろん、ほかの部分でもミスは許されません」(スポーツライター)
シーズン後半ともなれば、どの選手も演技の完成度が高くなってくることから、まずは失敗しないことが絶対条件。さらに加点される演技をどれだけできるかが勝負になってくる。
「羽生選手は、世界選手権でハビエル・フェルナンデス選手に2連覇を許しており、何としても3年ぶりの優勝を果たしたいでしょう。宇野選手の完成度も上がっていますし、四大陸選手権のSPで羽生選手を上回ったことも自信になっているはずです」(前出・スポーツライター)
最強にして最高のフィギュア選手を決める戦いから、目が離せない。
(芝公子)