股関節の故障のため、四大陸選手権と冬季アジア大会を欠場していた宮原知子選手が、3月からジャンプの練習を本格的に再開する。
「最近のフィギュアスケート選手に多い股関節の疲労骨折で、全治4週間と診断されていました。国立スポーツ科学センターでのトレーニングを中心にリハビリ的な練習を始め、氷上でも少しずつ体に負担の少ないループジャンプからやってはいたようですが、いよいよ3月から本格的な練習が始まります」(スポーツライター)
すでにGPファイナルや全日本選手権の頃から股関節の痛みがあったという宮原。治療と休養でそのケガは回復。痛みもなければ、さらによい演技ができるということだ。
「宮原は練習熱心で有名で、濱田美栄コーチも『練習しろと言ったことはないが、クラブの誰よりも練習する』と言っていました。3月27日からの世界選手権まであと1カ月を切りましたが、遅れを取り戻そうとして無理な練習をしないでほしいですね。故障で滑れない、練習ができないのは確かにハンディですが、逆に陸上のトレーニングで体を作ることが大きな効果につながることも少なくありません。痛みを我慢しながらの演技より、休んだおかげで、さらに動きがよくなっている可能性も大きいですから、落ち着いて頑張ってほしいですね」(前出・スポーツライター)
世界選手権での上位2人の順位の合計点が13位以内なら五輪の出場が3枠に決まる。強力なロシア勢が出場するとはいえ、四大陸選手権優勝の三原舞依も高い順位が期待できると言われており、ぜひ3枠を勝ち取ってほしいものだ。
(芝公子)