18年の冬季五輪の会場となる韓国の平昌で開かれたフィギュアスケートの「四大陸選手権」。優勝を期待された“絶対王者”羽生結弦選手は2位に終わったが、経済効果という点で大いに貢献したようだ。
「平昌五輪組織委員会が公表したところによると、期間中4万2126席のうち3万8031席のチケットが売れたといいます。当初、委員会は予想売上高を2億8000万ウォン(約2800万円)だと予測していたのですが、実際には6億8000万ウォン(6800万円)だったとか。しかもA席は全席売り切れで、週末の2月18日、19日は全体の販売率86%を上回る95%だったそうです。しかも、チケットの25%は海外の購入だったそうです」(女性誌記者)
2月18日、19日は女子のフリーと男子のフリーが行われた。そこに週末が重なれば、日本からの応援旅行にはうってつけのタイミングだったはずだ。
「組織委員会は、日本から羽生選手を見るためにたくさんのファンが集まったからと分析していますが、韓国もキム・ヨナ以降、パッとした選手がいないとはいえフィギュアのファンは多いですし、自国に有望な男性スケーターがいないから羽生を応援しやすいという面もあるんでしょうね。中国でも羽生人気は高いですから、推して知るべしの結果です」(前出・女性誌記者)
ちなみに、15年にソウルで開催された時には、売り上げは今回の6分の1だったという。開催前から、会場までの遠さや交通機関の不便さ、宿泊施設の不足など多くの問題点を指摘されていただけに、組織委員会としてもあまり期待していなかったのかもしれない。
(伊藤その子)