近年、漫画やドラマで多く取り上げられる「アラサー女性」。彼女たちの実態を探るべく、メーキャップブランド「マキアージュ」(資生堂)が、「アラサー女性の今」について25歳から34歳の働く女性500人を対象に意識調査を実施した。
「アラサー女性の仕事観は、『定年まで何か仕事をしていたい』『(未婚の方)結婚しても仕事は続けたい』の問いに70%前後がYESと回答しています。『社会とのつながりを保ちたいし、自分が使うお金は自分で稼ぎたい』『仕事をしていないとストレスがたまりそう』など、働くことに対して意欲的な女性が多いようです。一方で『もっとワークライフバランスを重視したい』の問いにも、70%以上がYES。仕事は続けたいけれど、家庭やプライベートと適度なバランスを保ちたいということのようです」(女性誌ライター)
そして気になるのは、未婚女性ならやがて結婚に結びつくかもしれない恋愛観だ。
「これまでの交際人数の平均は4.7人。結婚を考えた相手は、未婚女性が1.0人、既婚女性が1.7人。未婚、既婚にかかわらず、1度は結婚を意識した相手に出会っているようです。また、20代前半の頃と比べて『女性としての魅力的な部分』に違いがあるかという問いには、64%の人がYESと答えています。『今は知識や経験が魅力になっていると思う』『時間やお金による“オトナの余裕”が出てきた気がする』など、仕事をこなし、後輩を育て、恋愛を重ねてきたことによる落ち着きと心の余裕が、新たな魅力となっているようです」(前出・女性誌ライター)
美容に関する意識も、アラサーになって変化したようだ。「20代前半の頃と比べてメイクは変わった?」という問いに、62%がYES。「今は上品に見えるメイクを心がけている」「自分の顔立ちを活かすメイクを意識するように」など、流行を追いかけず自分らしさを追求するメイクやスタイルがわかるようになったということのようだ。最近では、マキアージュ ドラマティックルージュ、コスメデコルテ AQMWルージュグロウ、エレガンス フレッシュセントルージュなどが人気を集めている。
そんな彼女たちが目指すイメージを、20代前半の頃のイメージと比較して、浮かび上がったワードが「シック」と「エフォートレス」だという。
「上品で洗練されているという意味のシックは、20代前半の頃は目指すイメージに当てはまると答えた人は10%でしたが、現在は42%にまで拡大しています。同じく、頑張りすぎないという意味のエフォートレスは、20代前半の頃は目指すイメージに挙げている人は8%に過ぎませんでしたが、現在は39%が挙げています」(前出・女性誌ライター)
仕事も恋愛も美容も頑張りすぎることなく、自然体でありながら上品で洗練された「エフォートレス&シック」こそが、現在のアラサー女性の理想像のようだ。