「フィギュアスケート世界選手権2017」で、羽生結弦選手に肉薄して銀メダルを取った宇野昌磨選手。その著しい成長ぶりには、フィギュア関係者からも大きな驚きと称賛の声が上がっている。
「昨年の世界選手権では表彰台を逃して号泣していた彼の進歩には、解説の八木沼純子さんをはじめ多くのスケート関係者たちも仰天するほどで、この1年で2シーズン分くらいの驚異的な進歩だといいます」(スポーツライター)
シーズンベストの数字を比較すると、シニアデビューの15‐16年はGPファイナル銅メダルで276.79点。それが16‐17年シーズンの世界選手権では319.31点と、実に42.52点もアップしている。この伸びは、羽生選手が世界歴代最高得点をマークした15‐16年と前年の自己最高得点比、42.89点に匹敵する。
「宇野選手はまだシニアデビュー2年目。羽生選手もシニアデビューの年は四大陸選手権の228.01点が自己ベスト。翌年の世界フィギュアは251.06点で、23.05点の上昇でしたから、一気に40点以上上げるというのは快挙と言ってもいいでしょう」(前出・スポーツライター)
4回転時代と言われた今回の世界選手権を受け、平昌五輪は350点の闘いになるのではないかとも言われている。来季も今季同様、奇跡の進化を遂げたとすれば、ますます羽生選手を脅かす存在になるのかもしれない。
(芝公子)