トリノ五輪金メダリストの荒川静香の“控えめすぎるコメント”が話題になっている。舞台は先日行われた、仙台のフィギュアスケート・モニュメントの除幕式。
モニュメントは仙台出身の荒川と羽生結弦選手の功績を讃え、2人のスケートシーンから選んだ等身大のポーズが刻まれたもの。荒川は「私の現役時代の姿を見て、あの人も金メダルを獲得できたんだから、私にもできるんじゃないかって思えるきっかけになったら」とコメントしたのだ。
「彼女の場合、謙遜ではなく文字通りの気持ちなのだと思いますよ。トリノ五輪の女子シングルでは、日本のメダルの可能性は危ういと思われていました。それが並み居る表彰台候補者たちが次々と大きなミスをして脱落するなか、ノーミスで滑った荒川が大きく点を伸ばして金メダルとなったのです。さらに、トリノ五輪当時とはスケートの技術や構成内容、表現が大きく変わっていて、難易度も格段に上がっています。荒川も、今は自分の頃とはレベルが違うと言っていますから、日頃の本音が出たのでしょう」(スポーツライター)
とはいえ、荒川が獲得したのは紛れもない金メダル。トリノ五輪で日本選手が獲得した唯一のメダルという意味でも功績は大きい。言葉も感情も控えめなところが“クールビューティ”と呼ばれる荒川の魅力なのかもしれない。
(芝公子)