男子シングルで羽生結弦選手が逆転で1位となり、宇野昌磨選手とのワンツーを達成するなどで日本が12年以来2回目の優勝を果たしたフィギュアスケート「国別対抗戦2017」。 日本の団体戦といえばソチ五輪でも5位と表彰台には乗れず、悔しい思いをしている種目だけに、いまでも快挙の声が絶えない。
「日本の場合、シングルは男女ともに強力な布陣なのですが、世界的に強豪ひしめくペアとアイスダンスで苦戦を強いられることが多いんです。日本の村元・リード組も健闘しているものの、世界選手権でもフリーに進めないくらい、世界のレベルは高い。国別対抗戦のときも総合力が問われる団体戦で日本が優勝できると思っていた人は、じつは少なかったんです」(スポーツライター)
フィギュア大国ニッポンと言われるが、団体戦に関しては“表彰台未満”というのが世界フィギュア関係者の一致した見方。先の国別対抗戦前もロシアの女王、エフゲニア・メドベージェワ選手が、こんなふうに予想していた。
「ロシアでインタビューを受けた時、『主な優勝候補はロシアとカナダの2チーム』と断言していました。日本が勝つなんて思ってもいなかったんですね。それがロシアは2位、カナダは4位という結果。予想は大きく外れたわけです。現役の一流スケート選手でさえ思いもよらない快挙だったのです」(前出・スポーツライター)
個人に注目が集まりがちなフィギュアだが、平昌五輪では、ぜひとも団体戦でも金メダルを狙ってほしい。
(芝公子)