シニア世代が楽しめるドラマとして倉本聰氏が書き下ろした昼帯ドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)が大好評だ。シニア層のハートをガッチリつかんでいると言われるこのドラマで、ストーリー展開とは別の部分で注目を集めているところがあるという。
「『やすらぎの郷』は、往年のスターや演劇関係者などが入る老人ホームが舞台になっています。ここでは毎朝定例の『やすらぎアワー』という施設内放送があり、その時に音楽を流して行われる『やすらぎ体操第一』というエクササイズがあるのです。NHKのテレビ体操を意識したもので、ちゃんとドラマのオリジナル体操として作り込まれており、シニア層の間で話題になっています」(女性誌記者)
ドラマのなかで出演者が実際に体操をするあたり、昨年大ブームとなった“恋ダンス”を彷彿とさせる。だが、
「決して“恋ダンス”を意識したものではありません。制作を手がけていた昨秋はまだ“恋ダンス”はそこまで話題になっていませんでしたからね。倉本先生の脚本にはただ『体操』とあったのを、ドラマのなかで断片的に登場させるだけのためにフルバージョンを作ったところ、とても面白かった。そこで、役者が登場するバージョンも採用しようということになったそうです。ただ、その頃には“恋ダンス”がブームになっており、二番煎じ扱いされるのを避けるために一時はお蔵入りも考えたといいます」(前出・女性誌記者)
結局、八千草薫の「やるなら本気でやらないと面白くない」という鶴のひと声で決まったという。
スタッフは冗談半ば「この体操で紅白を狙う」と口にしているようだが、シニア世代に広まれば、あながち冗談ではないかも?
(大門はな)