5月8日に発表された最新のフィギュアスケート世界ランキングで、男子シングルの1位が羽生結弦選手、2位に宇野昌磨選手と、日本人2人がワンツーを飾った。今シーズンの活躍を見れば当然ともいえる結果だが、フィギュアスケートに詳しいスポーツライターは、これを“偉業”だと語る。
「世界ランキングは03年に導入されました。過去3シーズンの公式指定試合の順位をポイント化して計算する『ワールドスタンディング』と、そのシーズンの成績から、試合ごとに計算されて変化する『シーズン世界ランキング』があり、今回2人が1位2位に入ったのは『ワールドスタンディング』です。男子シングルは、高橋大輔の活躍で世界のトップレベルにまで成長しましたが、それまではランキングで10位台に入るのがやっと。日本フィギュア界を牽引した高橋が14年10月に引退して、わずか2年半で男子の強豪国になっている現状は“偉業”と言ってもいいでしょう」
ランキングはあくまで現状を表しているものに過ぎないとはいえ、この活躍はファンにとっては喜ばしいことだ。羽生選手、宇野選手のさらなる活躍、そして2人を追いかける若手男子選手の台頭に期待したい。
(芝公子)