上演中の溝端淳平主演映画「破裏拳ポリマー」が好評だ。
原作はタイムボカンシリーズや科学忍者隊ガッチャマンでおなじみの「タツノコプロ」が、40年以上前に手がけた同名アニメ(当時NETテレビ)。放送されたのはわずか半年間だったが、異色のカンフーヒーローものとして一部、熱狂的ファンを生んでいる。その伝説的作品が実写化されて蘇ったというわけだ。エンタメ誌ライターが語る。
「公開初週5月13、14日、小規模公開作品の観客動員数ランキングではトップ3にランクインしています。宣伝らしい宣伝をしてない中で、この成績は立派。溝端ファンはもちろん、往年の原作ファンも詰め掛けたようですね。溝端のスーツアクションも好評だったようです」
溝端といえば2006年、「JUNONスーパーボーイコンテスト」のグランプリを受賞、JUNON史上歴代最多の40社の芸能事務所からオファーを受けたイケメン中のイケメンだ。
その看板をひっさげ、デビュー当初は天海祐希主演の刑事ドラマ「BOSS」(フジテレビ系)や、阿部寛が初の刑事役に挑んだ日曜劇場「新参者」(TBS系)、米倉涼子の「35歳の高校生」(日本テレビ系)など、準主役もしくは貴重な脇役として起用されていたのだが、人気に実力が追いつかず失速。演出家・蜷川幸雄に見いだされ、舞台でも活躍していたが、蜷川氏死去後は機会も少なくなり、現在はBSプレミアムのドラマ「立花登青春手控え2」や日テレのトーク番組「誰だって波瀾爆笑」のサブMCが主戦場となっている。
「芸能界には日々新たな有望株が出現していますから“イケメン枠”は競争が激化しています。溝端は暇なのか親思いなのかはわかりませんが、たびたび実家のある和歌山に帰省している姿が目撃されていました」(前出・エンタメ誌ライター)
そんな溝端に白羽の矢を立てたのが「タツノコプロ」だった。現在、同社は日テレの子会社。今回の映画は、溝端で何か作りたいという日テレの働きかけで始まったプロジェクトだったという。
イケメン界のレジェンドの巻き返しなるか。