9月末、川島なお美(享年54)の急逝と、北斗晶(48)の乳がんのニュースが報じられた。
最後まで女優として生きることを選んだ川島と、家族のために生きることを決意する北斗。働く女性にとって“究極の選択肢”を見せつけられることになった。
仕事を持つ既婚・独身30~40代女性たちと、この2人について話をすると、こんな声が多く聞かれる。まずは川島について‥‥。
「尊敬する。最後まで仕事をやり遂げるという気持ちはなかなかマネできない。そこまで天命だと思える仕事に自分が出会っているのか、考えてしまう」(36歳独身)
「夫から女性として愛されている実感の中で、最後を迎えられるのは羨ましい」(41歳既婚)
「愛されてる安心感があるから、頑張れたのでは?」(33歳既婚)
一方、右乳房全摘出手術を終え、先日退院会見を開いた北斗晶についてはこうだ。
「強いお母さんの見本として、治して復帰してほしい」(34歳独身)
「ダンナや子どもを愛してるから絶対に生きる、と思えることがスゴイと思う」(39歳独身)
ガンという病を前にして、自分がどう向き合うかを決めるのは、たやすいことではないかもしれない。それは、自分が何のために生まれてきて、何のために生きていくのかを見定めなくてはいけないからだ。
しかし、2人に共通しているのは、「夫(や家族)の愛に支えられている」ということ。世の女性たちが「尊敬する」だけでなく「うらやましい」と感じるのは、そこに理由があるのかもしれない。
女性たちとの話は、いつもこんなふうに終わる。
「どちらの選択も正しいよね。要はそこまでハッキリ決められる強さがスゴイ」
「支えてくれる人も、支えたいと思う人もいなかったら、自暴自棄になっちゃうかもしれないけど‥‥」
結局、大切な相手がいるかどうかが、女の強さを決めるのか。いざという時の選択を支えてくれるものが、人には必要なのかもしれない。