田中聖の逮捕によって、かつて在籍していたKAT‐TUNの名がさかんにメディアに取り上げられている。結成時のKAT‐TUNは、それこそワイルド&色っぽさ&不良っぽさがセールスポイントだった。そんな超イケイケ時代のKAT‐TUNが尊敬していたのが、ジャニーズJr.時代の櫻井翔だったというから驚かされる。
「当時の櫻井は金髪でした。ガングロ系の仲間もいたそうです。へそピアス、カラーコンタクト。KAT‐TUNが衣装で着るような派手なジャージを、櫻井は私生活で好んで着ていたそうです。とはいえ、そこは慶應ボーイ。育ちの良さは隠しきれなかったとか」(アイドル誌ライター)
ジャニーズの中でも、櫻井は群を抜くエリート。父は東大法学部卒で、当時は郵政省勤務の国家公務員。最後は官職トップの事務次官まで上り詰めた。母は大学教授。妹は成城卒で、日本テレビに入局(すでに退職)。弟は同じく慶應ボーイ。そんな家庭環境のため、長男の翔が芸能人になったことを、両親は快く思わなかったという。先のライターは続ける。
「親と不仲。さらにJr.時代は、タイプが違う滝沢秀明と比べられたことが不満で、あえて反抗的な態度を取っていた。振付師の先生にも嫌われており、仲間のJr.たちがふざけていても、櫻井だけ“おまえ、ムカつくんだよ!”と怒鳴られていたほど。櫻井自身も、大学進学と同時にアイドルを辞めるつもりだったので、わざとやさぐれた態度をとっていたとか。協調性がなかったんです」
今では優等生キャラの櫻井が、10代のころは“ムカつく”存在だったとは、人の運命はわからない。
(北村ともこ)