「あぁ、やっとキタ!」とトイレに駆け込んで便座に座るも、あと一歩なのに出てくれない‥‥。そんな悔しい思いをするのが、そう便秘です。
実はそんなときに焦っていきむことは禁物。便はカラダに力が入って緊張すると、余計に出なくなることがあるからです。
「腸は副交感神経系が優位なとき、つまりリラックしている状態のときに『ぜん動運動』という“内容物”を運ぶ働きが活発になります。あとチョットなのに出ないということは、もう少し緊張が解ければ排便できるという合図でもあるのです」(医療ライター)
また、落ち着いてある部分をマッサージすることで、出やすくなることもあるという。
「便が停滞するのは小腸のまわりを取り囲むように巡っている大腸です。ちょうど右の股関節上、骨盤の出っ張ったところから上に向かっていき(上方結腸)、肋骨の下あたりを通って(横行結腸)、左の肋骨から下に向かっています(下方結腸)。
特に便が停滞しやすいのは、上方結腸の下部と横行結腸が下方結腸へとなるカーブのところ。『あと少し!』という時には、そこに指を揃えるように当てて、ゆっくりと、押し込むようにマッサージしてみてください」(前出・医療ライター)
つまり、右手で骨盤をつかむようにして指先をお腹に当てて押し込むように動かす、左手は肋骨の左下で同じような感じでマッサージ。
すると、外部からの刺激でぜん動運動が促進されるのと同時に、副交感神経系も優位になるので便が動いて出やすくなるのだとか。
「加えて両手で大腸の巡っているルートに沿って、右下から『の』の字を描くように時計回りにマッサージすると便を下す効果も期待できます」(前出・医療ライター)
「なんかいつもスッキリしない」とお悩みのみなさん、困ったときに一度試してみてはどうでしょうか。