牛乳や卵液にたっぷり浸したフレンチトーストやパンプディング。一手間かけてもいいですが、スープなどにそのまま浸して食べるのもおいしいですよね。
2歳のお子さんのママでもある、シンガーソングライターの宇多田ヒカルさんは、先日「子供の頃、コーヒー牛乳をご飯茶碗に注いで、ロールパンを小さく千切って浸して食べるのがすごく好きだったのを急に思い出した。今食べてもおいしいのかな」と自身のツイッターに綴っていました。
コーヒー牛乳がしみ込み、やわらかくなったパンは、小さい子どもにも食べやすく、やさしい味わいですね。大人が食べてもどこか懐かしい気分になるようです。
“パンを浸して食べる”という習慣は、いつから始まったのでしょうか? 「シーザーの晩餐 西洋古代飲食綺譚」(朝日文庫・刊)によれば、その起源は古代ローマ時代
にさかのぼるとか。この時代のパンは日持ちするように作られていたたため、とても硬かった。そのため、安くて酸っぱいワインに浸して、やわらかくして食べたそうです。
パンを浸すというのは、パンをやわらかくするという意味があったようですね。少し硬くなったパンを何かに浸して食べるのもおすすめです。