6月22日に亡くなった小林麻央さんが最後に更新した6月20日のブログ「オレンジジュース」に、今もコメントが殺到している。一時は受付が停止になるほどで、現在は6万件以上もの声が寄せられている。また、26日に放送された追悼特番(日本テレビ系)は視聴率15.4%を記録。彼女がどれほど国民に注目され、愛され、影響を与えてきたかがわかる。
「現実にはありえないこととわかっていても、更新を夢見てブログを見に来るファンもいるようです。麻央さんのブログには、生に対する前向きな姿勢や、夫と2人の子供を愛する言葉であふれていた。それを読むことを日課にして癒やされていた人は多くいる。とくに同じ病を患う人にとって何よりの励みになっていたはずです。そのため、いまも寄せられるコメントには、麻央さんへの感謝と哀悼の気持ちとともに喪失感を訴える声も多いのです」(女性誌記者)
実際に麻央さんのブログのコメント欄には「心がポッキリ折れてしまいました」「まるで親友が逝ってしまった時と同じ、この数日身動きが取れなくなってしまったよう」「さびしい。本当に。涙が出ます。どうしたらいいでしょう。心にポッカリ穴があいてしまいました。悲しすぎます」「亡くなってから何度もここに…麻央さんに会いに来ています。ブログ更新されていないかな…なんてことを思ってまだ現実が受け入れられません」といった“麻央ロス”とも言うべき文章が散見される。
しかし、麻央さんは生前、BBC(英国放送協会)に寄稿した文章で、自分の死を「可哀想にとは思われたくありません」と書いている。その理由として、病気になったことが自分の人生を代表することではなく、「私の人生は夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです」と綴っていた。最後までポジティブだった。
夫の市川海老蔵は、最愛の妻を失ってからも公演中の「ABKAI2017~石川五右衛門 外伝~」を25日まで気丈にこなした。姉の麻耶も23日、JFN系のラジオ番組「LOVE in Action」の収録に参加した。「麻央ちゃんが見ていてくれる」という思いからだったという。
「苦しいときこそ前を向いて」。これが麻央さんの願いなのかもしれない。