放送中のドラマ「ブランケット・キャッツ」(NHK)が苦戦を強いられている。第1話視聴率は6.6%、第2話が4.8%と芳しくない数字が続いているのだ。人気作家の重松清による同名小説が原作で、放送スタート前は人気俳優の西島秀俊と猫がタッグを組んだ“最強の萌えドラマ”として高視聴率が期待されていただけに、この現実はどうしたことか。
「原作では2泊3日のレンタル猫7匹=ブランケット・キャッツという設定なのですが、ドラマでは亡くなった妻が飼っていた猫7匹の新しい飼い主を探している設定に変更されており、2泊3日のトライアル(試し飼い)をした新しい飼い主が、こぞって『やっぱり飼えない』と猫を返しに来てしまうという内容。ネット上では『西島が猫を抱く萌え画だけが救い』『視聴後のモヤモヤがひどすぎる』『感動を強要されている感じがイヤ』といった酷評が飛び交い、ツイッター上では猫好きから『猫人気に便乗するのもいい加減にしろ!』と軽く炎上しているほど。家族問題、リストラ、病気などとどう向き合うかのきっかけを猫が教えてくれるという点は原作と同じですが、その経緯がドラマではしっかり描かれていないため、視聴者は消化不良を起こしてしまうのでしょう」(テレビ誌ライター)
一度そっぽを向いてしまった視聴者を振り向かせるのは、野良猫を手なずけるよりも難しいかもしれない。