今年4月にフジテレビに入社した久慈暁子アナが7月10日から、朝の情報番組「めざましテレビ」にレギュラー出演している。フジの新人アナが7月から同番組でレギュラーを務めるのは初めてのことだという。
その久慈アナは青山学院大学在学中に女性誌「non-no」の専属モデルを務めていたほか、女優としてドラマ出演も果たしていた逸材。内定時から即戦力の呼び声も高く、今回の大抜擢に繋がったともっぱらの噂だ。だが女子アナ事情に詳しいテレビ誌のライターは、久慈アナの「めざましテレビ」出演を手放しでは祝えないと釘をさす。
「たしかに久慈アナは新人とは思えないほど場慣れしており、その芸能経験が早期のレギュラー起用に繋がったことは確かでしょう。ただ入社わずか3カ月強での抜擢には、フジテレビの台所事情が大きく影響していると見るべきです。制作側としては各番組の制作費を浮かすために芸能人のMCを極力減らし、できるだけ女子アナにやらせたい。そのために“促成栽培”になるのも覚悟の上で早め早めに経験を積ませようとしているのではないでしょうか」
実は「めざましテレビ」の女子アナ陣を見渡すと、山崎夕貴アナや宮司愛海アナらは入社翌年の4月から出演していたのに対し、昨年の新人だった堤礼実アナと鈴木唯アナは入社半年後の10月から同番組に起用されている。つまり「めざましテレビ」での早期抜てきは、すでに昨年から始まっていたのである。
フジテレビでは昨年、番組制作費を一昨年の930億円から882億円へと5%以上も削減していた。そのあおりを受けるのが、会社員として一定額の給料で酷使される女子アナとなるわけだ。久慈アナの抜てきが実はブラックな理由だったのであれば、加藤綾子元アナが過労で倒れた例もあるため、健康状態を心配せずにはいられない。
(白根麻子)