最近メディアで話題になっているのが「睡眠負債」。毎日、わずかな睡眠不足の積み重ねが貯まりにたまって、大きな睡眠障害を招くというもの。現在、5人に1人が、この睡眠障害に悩んでいるといわれています。
枝川義邦教授(早稲田大学研究戦略センター)によると、「理想の睡眠時間は7時間です。それが6時間程度か、それ以下だとわずかな睡眠不足がどんどん蓄積されていき、1週間も続けば24時間徹夜したと同じ状態になります」とのこと。
睡眠負債によって、脳の機能低下を招くのはもちろん、免疫力の低下や生活習慣病などのリスクが高まるともいわれています。
では、この「睡眠負債」を“返済”するにはどうしたら良いのでしょうか。
「休日にたくさん寝ても、積み重なった睡眠不足は解消できません。大切なのは毎日の習慣。例えば、6時間しか寝ていない人は毎日1時間早く寝るなど、生活リズムを崩さないことが大切です。あとは、朝起きたら外の光を15秒ほど浴びる。セロトニンが分泌され、睡眠の質を上げることが可能になります」(前出・教授)
逆に、睡眠を妨げる、寝る前にしてはいけないNG行為は?
●寝ながらスマホなどをいじる
●寝付けないままベッドにいる(眠くなってからベッドに入る)
●寝酒をする(睡眠が浅くなる)
●夜中に目覚めたとき時計を見る(脳が記憶し、その時間に目が覚めてしまう)
毎日規則正しい生活をして、きちんと7時間の睡眠をとるようにしましょう。