ものまねタレントで、料理人として番組に出演もしているグッチ裕三が、大胆なステマ(ステルス・マーケティング)をしたと話題になっている。ステマとは、有名人が自身のブログなどで商品をほめ、宣伝とは気づかれないように売り込む手法だ。
7月11日に公開された「デイリー新潮」によると、グッチ裕三がグルメ企画のバラエティー番組に出演した際、絶賛していたメンチカツが、実は彼自身の会社の商品だったとある。そのメンチカツ店とは、東京の観光名所・浅草の伝法院通りに7年前にオープンした「浅草メンチ」。グッチ裕三は、浅草の新名物として番組内で紹介していた。
テレビで放送されたこともあってか、観光客らが列をなし、大繁盛だそうだ。ただ、その行列やメンチカツの食べ歩きが、近隣商店とトラブルになっていて、商店街振興組合の会長は100回も抗議したが一向に聞き入れられないという。
この報道にネット民からは「グッチさんのレシピは、美味しいけど、この記事にはガッカリ」「隠さず『僕の店です』って言ってたら印象違ったんじゃないのかね。それでも周りからクレームが出てるのに対応していないのはアウト」「なんかイメージ悪くなった。やり方がズルイ」など、非難が殺到している。
芸能ジャーナリストは「やり方がせこい」と呆れる。
「有名人が飲食店を経営しているのは、珍しくない。名を冠した店もありますからね。名前を隠して味で勝負したかったのなら、ステマなんかやらなければいい。非難されてもしょうがないですね」
「浅草メンチ」販売会社の役員は、新潮の取材に対し「やらせで取材の事実はない」と完全否定したが、テレビを使って宣伝したことには間違いない。