「HEAT」の2.8%という驚愕の視聴率に隠れていたが、7月クールにはある意味もっとヤバいドラマがあった。同じくフジテレビ系で放映された堤真一主演の「リスクの神様」である。
放送前には食品の異物混入問題などに切り込むと宣伝され話題を集めていたが、フタを開けてみると内容は室内での会話劇が多く、かわり映えしない地味なシーンばかり。視聴率は初回の7%から右肩下がりが続き、7話にはついに3%台に突入した。
「序盤こそ掃除機の発火や、食品への異物混入などわかりやすい問題にスポットを当てていたので一部の視聴者からは支持を得ていたが、7話は企業買収をテーマとし、ハゲタカ、ホワイトナイト、TOBなどの専門用語が飛び交う内容だったため、専門知識のない視聴者から敬遠されてしまった」(テレビ誌記者)
堤といえば、過去のフジテレビ出演作の平均視聴率は「やまとなでしこ」26.4%、「恋のチカラ」16.9%、「SP」15.4%と好調なものも多かった。しかし、こうしたヒットドラマが2番手として演じたもの。そのため16年ぶりの主演作が大爆死したことにより、堤は脇に置いてこそ光る俳優という印象をさらに強めてしまった。
「AKIRAはダンサーですから、視聴率が爆死しても仕方がないという目で見られていますが、堤の場合は芸歴30年以上の大ベテランです。そのため俳優としてのダメージは、堤の方が何倍も大きいはずです」(前出・テレビ誌記者)
今後は再び2番手への逆戻りが確実、主演作からは遠のいてしまったようだ。