KinKi Kids・堂本光一はカメラマン泣かせで知られている。現役のアイドル雑誌編集者がこう証言する。
「光一の取材はベテランカメラマンでも手を焼きます。とにかく笑ってくれない(笑)。笑顔が嫌いで、枚数を多く撮られるのも苦手。『どうせ使えへんやん』が口癖です。ただ、そうなってしまったのにはワケがある。まだ彼が関西ジャニーズJr.だった中学生のころ。東京都庁前に子供用のビニールプールに水をはって、水着姿で剛と無邪気に笑うという撮影があったそうです。時間帯はちょうどラッシュアワー。通勤中の社会人に白い目で見られながら、海パン一丁ではしゃいだことが、今でもトラウマになっているようです」
アイドルが関西弁を話す下地がなかった1990年代前半、編集部から“関西からやってきたフレッシュボーイ”という雰囲気を求められた。2人は疑問を感じながらも応じたが、「これがトラウマで撮影が嫌いになったんだと思います」と光一本人も後に語っている。
「光一はカメラマンから『ゆっくり振り返ってください』と言われても、『ゆっくりがわからん』と、とにかく理屈っぽい。それでも、上がった写真を見ると多少のわがままも許せてしまうほど完璧なカットばかり。そのプロアイドルっぷりには脱帽です」(前出・アイドル誌編集者)
相棒の堂本剛とのペアショットになると、アクションをつけてサービスする剛とは対照的に、光一は静止画同然。それでも依然として高い需要がある理由は、推して知るべしだろう。
(北村ともこ)