インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、一度の食事で「六味」あることが大切だと言われています。
六味とは、甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、辛い、渋味、という味覚のこと。つまり、食事に大切なのは、色々な食材と味がバランスよく入っているのがポイントだということです。
そんな教えにピッタリなのが「豚汁」。豚汁ならたくさんの具材を入れることができますものね。豚肉、れんこん、大根、ねぎ、きのこ類‥‥。この時期には、季節野菜の里芋や、さつまいも、かぼちゃも美味しいです。私たちも地球上の動物ですから、季節に沿って食材を摂るということは、とても大切な行いなのです。
しかも、豚肉はビタミンBが豊富、味噌は酵素がたっぷり入っていてと、具材の栄養素もバッチリです。
なかでも具材でぜひ入れてほしいのが、れんこん。一般的にビタミンCは熱に弱いのですが、れんこんのビタミンCは過熱してもなかなか失われません。寒くなるこの時期、風邪予防にはうってつけなのです。
そして最後に食べる際、ラー油か七味唐辛子で辛みを加えれば、この一杯だけで六味をすべてカバーできちゃいます。
アーユルヴェーダ的にも、ばっちりのお料理ですね。
秋冬は根菜が美味しい時期。具材をたっぷり入れて、豚汁をおいしくいただいて、健康に過ごしましょう。
文:エステ&アーユルヴェーダサロン ROSA 鈴木 まり、「キレイの先生」編集部( http://kireinosensei.com/ )