9月20日、自身の40回目の誕生日に、突然引退を発表した歌手の安室奈美恵。そのショックは大きく、テレビの速報テロップが出るほどの衝撃だった。
各スポーツ新聞やネット上は“引退の理由”について、以前に所属していた事務所との確執や金銭問題など様々な憶測が飛び交っている。
しかし、芸能ジャーナリストは「燃え尽き症候群ではないか」と推測する。
「1992年のデビューから、順風満帆の歌手生活を送り、私生活でも母になった安室ですが、実はプライベートでは苦難が続きました。裕福とはいえない家庭の、3人兄弟の末っ子として生まれた安室は、沖縄アクターズスクールのマキノ正幸校長に見いだされた時から、家族のためにスターになることを夢見ました。それを実現し、家族のための家を建てることもできた。97年には、TRFのダンサー・SAMと結婚。翌年には男の子にも恵まれました。ですが、代々医者という家柄のSAMの家族からは、歓迎されなかったそうです。離婚後は、実母の協力を得て歌手活動を行っていましたが、99年に母親が殺害されるという不幸に見舞われている。このとき安室は引退を考えたそうです」
噂されている金銭問題についてはどうなのか?
「彼女は、お金に執着する人ではありません。99年の事件の発端が、自分の稼ぐ財にあったこともあるのでしょう。ですから安室は、01年のアメリカ同時多発テロで1200万円、05年のスマトラ沖地震で1000万円。日本では、1995年の阪神・淡路大震災(金額不明)、11年の東日本大震災では5000万円もの義援金を贈るなど、慈善活動も極秘で行っています」
引退する来年は、愛息が成人する。その節目で、誰のためでもない自分の人生を歩み始めたいが故の引退かもしれない。