歌手・安室奈美恵の「1年後の引退宣言」が波紋を広げている。世間ではいっこうに惜しむ声が絶えないが、特にショックを受けているのは、かつての“アムラー”世代だろう。
安室は音楽だけでなく、ファッションやヘアスタイル、メイクなども若い女性を中心に支持された。安室を真似た女性はアムラーと呼ばれ、1996年をピークに大増殖。同年の「新語・流行語大賞」のトップ10入りを果たした。そして、アムラーが隆盛を極めた翌97年に一世を風靡したのが、もう1つの「○○ラー」こと“シノラー”だった。
「シノラーの元はタレントの篠原ともえ。篠原のような前髪パッツンでおもちゃのような腕輪をジャラジャラつけたファッションやメイクが当時はやりました。篠原がブレイクしたきっかけは、1996年10月から始まった音楽バラエティ番組『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)にレギュラー出演したこと。人懐っこくハイテンションなキャラがお茶の間にウケ、シノラーの知名度は一気に広がりましたが、本人の人気低迷とともに、ブームはたちまち終息しました」(エンタメ誌記者)
やがてシノラーは、篠原1人を指すただのニックネームになったが、今回の安室引退の報に際し、篠原は人気爆発した当時を懐かしむように、ツイッターにこう綴っている。
「LOVE LOVE あいしてるの第一回のゲストは安室さんだったんです。SPにも来てくれて。アムラー&シノラーで。発表にあまりに驚き、伝説のような生き方。。。」(原文ママ)
安室の引退宣言でにわかに脚光を浴びたシノラー。今となっては、少々もの悲しく感じる響きだが、たとえ一瞬であっても、その活躍は色あせない。