水曜深夜放送のドラマ「おかしの家」(TBS系)が、じわじわと話題になってきている。
東京の下町にある駄菓子屋を舞台にした、昭和の香り漂うヒューマンドラマ。小学校時代の同級生やら先輩やらが駄菓子屋の裏庭に集まっては、だらだらしているだけと言っても過言ではない。けれど、その特別なことは何も起こらない日常感が一度観るとクセになるのだ。
「やはりオダギリジョーは深夜枠で輝く役者です。06年の『時効警察』(テレビ朝日系)といい、去年の『リバーズエッジ 大川端探偵社』(テレビ東京系)といい、いまだに根強いファンがいる。作品にファンがつくことは役者にとって、自分自身にファンがつくことより嬉しいものなんです」
そう話すのは映画製作関係者。
「深夜枠はゴールデンタイムと違って冒険ができる。今回の『おかしの家』は、満島ひかりの夫であり、映画『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を獲った石井裕也が監督をしていますから、役者たちは安心して楽しく芝居ができる。これは間違いなく視聴者に伝わります」
ゴールデンタイムのドラマに出演しても、いまいちパッとしないオダギリ。今後は深夜枠ドラマだけに絞ってみてはどうだろう。