今年のノーベル文学賞が5日に発表され、日系英国人のカズオ・イシグロ氏の受賞が決まった。この受賞を受けて、女優の綾瀬はるかが喜びのコメントを寄せている。
「綾瀬は昨年、ドラマ『わたしを離さないで』(TBS系)に主演。その原作がカズオ・イシグロ氏だった縁から、撮影の前に本人にも会い親交を深めていました。ところがこのドラマは期待されたにもかかわらず視聴率が低迷。今年、鳴り物入りで始まったNHK大河ファンタジー『精霊の守り人II 悲しき破壊神』の爆死と合わせて“低視聴率の女王”と陰口を叩かれるきっかけとなった作品だけに、今回の受賞は嬉しかったのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
そんな中、10月クールのドラマのトップを切って放送された「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ系)が、視聴率11.4%と好調な滑り出しを見せた。
「綾瀬が演じる伊佐山菜美は、料理はからっきし下手でも、正義感が強く怒らせたら凶暴な主婦に変貌する強くてカッコイイ役どころ。ホームドラマとアクションを混ぜ合わせた痛快エンターテイメントだけに、今後も視聴率は期待できそうです」(テレビ誌ライター)
ネットでも「面白い。綾瀬はるかめちゃめちゃかっこいいやん」「最後の展開が爽快。水戸黄門か」といったコメントが躍った。
だが、このところの綾瀬は運に見放されていたと指摘する声もある。
「去年公開された大ヒットアニメ映画『この世界の片隅に』の主役すずの声も、制作サイドは綾瀬をイメージしていたものの、クラウドファンディングで製作費を募ることに所属事務所が難色を示し、オファーを断ったとスポーツ紙に報じられました。『奥様は──』の水曜ドラマ枠は、前クールの『過保護のカホコ』で事務所の後輩にあたる高畑充希が主役を演じて高視聴率を獲っている。もし今回のドラマがコケるようなことがあれば、事務所内のトップ女優の座も危うい。その意味でも、初回の好視聴率にはホッと胸を撫で下ろしているのでは」(前出・テレビ誌ライター)
「わたしを離さないで」は10月14日と15日にTBSチャンネル2(CS)で再放送されることも決定。カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞効果で、綾瀬にも追い風が吹いているようだ。
(窪田史郎)